葬儀費用の総額は、広告に出るプラン料金だけでは決まりません。実際には、プラン料金に飲食・返礼品の変動費、宗教者への謝礼、火葬料金などの実費が積み上がって総額になります。
この記事では、費用の内訳、追加費用が発生しやすい5つの項目、2026年に変わった東京23区の火葬料金と助成制度をふまえ、板橋区・荒川区での総額の考え方を解説します。
葬儀費用の4つの構成要素

葬儀費用の総額は、プラン料金・変動費・宗教者謝礼・実費の4つで構成されます。広告のプラン料金はこのうちの1つにすぎません。まず全体像を押さえましょう。
| 構成要素 | 内容 |
|---|---|
| ① 葬儀一式(プラン料金) | 祭壇・棺・骨壺・搬送・人件費など、式を執り行う基本部分。形式(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)と祭壇のグレードで変わる |
| ② 変動費(飲食・返礼品) | 通夜振る舞い・精進落としの料理と、会葬返礼品・香典返し。参列人数に比例する |
| ③ 宗教者への謝礼 | 仏式ではお布施(読経・戒名)。プラン料金に含まれないのが通常 |
| ④ 実費 | 火葬料金、式場使用料(外部式場の場合)、安置施設の利用料など。金額は利用施設で変わる |
見積もりを比較するときは、この4区分のどこまでが含まれているかをそろえて見ることが、唯一の正しい比較方法です。プラン料金だけを並べても、総額の比較にはなりません。
特に②の変動費と③の謝礼は、家庭ごとの事情で大きく動きます。参列人数を早めに見込み、菩提寺の有無をはっきりさせておくと、総額の見通しが一気に立てやすくなります。逆にここが曖昧なままだと、当日になって費用が上振れしがちです。
追加費用が出やすい5項目

総額が想定より上がる原因は、多くがこの5項目に集約されます。見積もりの段階で、それぞれの扱いを確認しておきましょう。
- 安置日数の延長。東京23区では火葬場の予約状況により、火葬まで数日待つことがあります。安置室の利用料は日数課金のため、日程が延びるとその分費用が増えます
- ドライアイス。故人様のご遺体の保全に必要で、1日ごとの交換が基本です。プランに「何日分」含まれるかを確認しましょう
- 車両の距離・回数。寝台車・霊柩車は基本距離を超えると加算されます。病院から安置先、安置先から式場、式場から火葬場と、移動の回数と距離を確認してください
- 料理・返礼品の数量変動。参列が想定より増えると、その分だけ変動費が増えます。当日調整できる仕組みかどうかで無駄も変わります
- 式場使用料。直営会館のプランか、外部式場を借りるかで扱いが異なります。「式場費込み」の範囲を必ず確認しましょう
以下の記事ではご遺体の安置場所と費用について、詳しく解説しています。
2026年に変わった東京23区の火葬料金と助成制度

板橋区・荒川区で葬儀を行う場合、2026年の火葬料金の改定と助成制度は必ず押さえたいポイントです。どの火葬場を使うかで実費が変わります。
東京23区の火葬の多くを担う民営火葬場(東京博善)は、2026年3月31日火葬分をもって区民葬の火葬取扱いを終了し、火葬料金を改定しました。これに伴い、特別区長会は2026年4月から、条件を満たす区民への助成金制度を新設しています。
| 火葬場 | 2026年4月以降の火葬料 | 区の助成 |
|---|---|---|
| 東京博善の6斎場(町屋・代々幡・落合・堀ノ内・桐ヶ谷・四ツ木) | 普通炉(最上等)が87,000円に統一 | 区が27,000円を助成し実質60,000円(申請期限は火葬の翌日から2年) |
| 戸田葬祭場(板橋方面で多く利用・別運営) | 独自の料金体系 | この助成の対象外 |
荒川区の町屋斎場は東京博善のため助成の対象です。一方、板橋方面で使われる戸田葬祭場は対象外となります。見積もり時に「火葬場はどこを想定した金額か」を確認することが、板橋区・荒川区では特に大切です。同じ形式・同じプランでも、使う火葬場が違うだけで実費が数万円変わるためです。
助成を受けるには、区民葬儀メニューの利用など所定の条件を満たす必要があります。申請の要否や書類は葬儀社が案内できるため、見積もりの相談時にあわせて確認しておくと安心です。助成の細部や金額は運用で変わり得るため、最新情報は各区・特別区長会の公式案内で確認してください。
申請すれば戻るお金|葬祭費

葬儀後に申請できる給付として、葬祭費は忘れずに受け取りたい制度です。申請しなければ支給されません。
国民健康保険または後期高齢者医療制度に加入していた方が亡くなった場合、葬祭を行った方、つまり喪主に葬祭費が支給されます。板橋区・荒川区とも申請窓口は区役所で、申請には葬儀の領収書などが必要です。会社の健康保険の場合は、葬祭費に代わり埋葬料の制度があります。
支給額は板橋区・荒川区とも70,000円です(2026年8月時点)。必要書類は各区の公式ページで確認できます。忘れやすい手続きなので、葬儀後のやることリストに必ず入れておきましょう。申請には期限があり、過ぎると受け取れなくなります。当社では、葬儀後のご案内のなかで申請先と時期をお伝えしています。
費用を抑える3つの現実的な方法

費用は、削り方を間違えなければ抑えられます。効果が大きいのは形式の見直し・相見積もり・給付の活用の3つです。
- 形式の見直し:参列人数に対して式場や祭壇が過大になっていないかを確認します。人数に合う形式を選ぶことが、最も効果の大きい調整です
- 相見積もりと内訳確認:同じ4区分で2〜3社を比較します。安いプラン料金に実費が含まれていないケースを見抜けます
- 給付・助成の活用:葬祭費や火葬料金の助成など、申請で戻るお金を漏れなく受け取ります
一方で、料理や返礼品を過度に削ると、参列者への礼を欠くことがあります。削る場所と残す場所の相談は、見積もりの段階で葬儀社に率直に伝えるのが近道です。
葬儀費用の内訳と相場についてよくあるご質問

葬儀費用について、よく寄せられる質問をまとめました。
広告の「◯◯万円」だけで葬儀はできる?
多くの場合、その金額は葬儀一式(プラン料金)のみです。飲食・お布施・火葬料金などを加えた総額で判断してください。
お布施の相場はいくら?
地域・宗派・戒名の位により幅があります。菩提寺がある場合は直接、ない場合は僧侶手配の際に目安を確認できます。
以下の記事ではお布施のマナーと目安について、詳しく解説しています。
香典で費用はまかなえる?
一般葬では香典収入が変動費の一部を相殺することがありますが、香典返しの費用も発生します。香典を辞退する家族葬では、収入は見込めません。
支払いはいつ、どうやって行う?
葬儀後、数日以内の一括払いが一般的です。支払時期・方法は事前に相談できます。亡くなった方の口座は、金融機関が死亡を把握した時点で凍結されるため、支払い原資は喪主側で準備しておくのが安全です。
生活保護を受けている場合はどうなる?
条件を満たすと、葬祭扶助により最低限の葬儀(福祉葬)を行えます。必ず葬儀の前に、福祉事務所への申請が必要です。
板橋区・荒川区の葬儀費用のご相談はファミそう(自由なお葬式)へ

葬儀費用は、総額のわかる見積もりを事前に用意することが失敗しない最大のコツです。プラン料金だけでなく、実費や助成まで含めて整理しておくと安心できます。
ファミそう(自由なお葬式)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」と荒川区の「自由なお葬式 町屋」の直営会館で、家族葬・一日葬・直葬から自由葬まで対応する家族葬専門の葬儀社です。板橋区(板橋・大谷口・常盤台・成増ほか)と隣接する豊島区・練馬区・北区に対応しております。
荒川区(町屋・西日暮里・南千住ほか)では、台東区・文京区・足立区など周辺エリアの皆さまの葬儀を承ります。総額のわかるお見積もりを、無料の事前相談で作成いたします。ご相談は24時間365日受付。まずはお気軽にお問い合わせください。
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