ご逝去後、火葬までの間はご遺体を安置する場所が必要です。法律上、死後24時間は火葬できないため、安置は最低でも1日続きます。
ただ東京23区の場合、火葬場の予約状況によって、安置が数日から1週間近くに及ぶことも珍しくありません。
この記事では、板橋区・荒川区で直営会館を運営する自由なお葬式が、安置場所4つの選択肢の比較、費用が日数でどう変わるか、そして面会・付き添いの可否という「後悔に直結するポイント」まで解説します。
なぜ安置が必要か|24時間ルールと東京の火葬待ち

法律で定められた24時間の待機
墓地埋葬法により、死後24時間以内の火葬は原則としてできません。そのため、ご逝去からご火葬までの間、必ずどこかにご遺体を安置することになります。
| 「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後二十四時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。」出典:e-Gov法令検索 墓地、埋葬等に関する法律 第3条 |
東京23区で火葬待ちが起きる理由
ただ、実際の安置日数を決めているのは法律ではありません。東京23区では、火葬場の予約が取れるかどうかが日数を決めています。
23区内の火葬場は、民間施設が中心です。東京博善が町屋・落合・堀ノ内・代々幡・桐ヶ谷・四ツ木の6斎場を運営しているほか、板橋区には戸田葬祭場があります。公営は、東京都営の瑞江葬儀所と、大田区の臨海斎場に限られます。
この限られた施設に、23区の火葬が集中する構図です。希望日に枠が取れず、数日先の予約になることは珍しくありません。
待ち日数が延びやすい時期
次の条件が重なると、待ち日数はさらに延びます。
- 友引:多くの火葬場が休業日としています
- 年末年始:休業に加え、その前後に予約が集中します
- 冬場:火葬件数そのものが増える時期にあたります
たとえば町屋斎場では、友引と年末年始が休業日として案内されています。友引の翌日は前日ぶんの予約が上乗せされるため、混み合いやすくなるものです。
つまり都市部の葬儀では、「どこで、いくらで、どのように安置するか」が費用面でも気持ちの面でも大きなテーマになるのです。
安置場所4つの選択肢と比較

| 安置場所 | 費用の傾向 | 面会・付き添い | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 自宅 | 施設利用料が不要(ドライアイス等は必要) | いつでも可能 | 住み慣れた家で過ごさせたい/スペースと搬入経路がある |
| 葬儀社の安置室 | 1日ごとの利用料 | 施設による(時間制限あり) | 住宅事情で自宅が難しい/式まで一貫して任せたい |
| 民間の遺体保管施設 | 1日ごとの利用料 | 施設による(不可の施設もある) | 長期の安置/葬儀社が決まっていない段階 |
| 式場併設の安置室 | 1日ごとの利用料 | 比較的柔軟な施設が多い | 安置から式まで移動なく進めたい |
自宅安置は費用を抑えられるが、条件の確認が必要
施設利用料がかからず、いつでもそばに居られるのが最大の利点です。一方で、布団一組分のスペースと、ご遺体を運び入れる際の廊下・玄関・エレベーターなどの経路(搬入経路)の確認が欠かせません。
マンションの場合は、エレベーターの奥行きが問題になることがあります。ストレッチャーが入らず、階段での搬入となるケースもあるものです。夏場は室温管理も重要になります。
加えて、ご自宅では弔問への対応が発生します。訃報を知った近隣の方や親族が、安置中に手を合わせに訪れることがあるためです。人の出入りを避けたいご事情がある場合は、この点も判断材料になります。
施設安置で最も重要なのは面会と付き添いの可否
施設を選ぶ場合、料金より先に確認すべきことがあります。「預けたきり、葬儀まで会えなかった」という後悔は、安置に関するご相談で最も多く聞かれる声です。
依頼の電話の段階で、次の3点を必ず確認してください。
- 面会できる時間帯(24時間か、日中のみか)
- 付き添い・宿泊が可能かどうか
- 面会のたびに料金が発生するかどうか
同じ「安置室あり」でも、条件は施設ごとに大きく異なります。
費用の内訳|日数でどう増えるか

安置費用は、次の足し算で決まります。
| 費目 | 内容 | 日数との関係 |
|---|---|---|
| ① 施設利用料 | 安置室・保管施設の使用料 | 1日ごとに加算される |
| ② ドライアイス | 1日ごとの交換が基本 | 1日ごとに加算される |
| ③ 搬送費 | 病院等から安置先までの寝台車 | 原則1回(安置先の変更で追加) |
| ④ 付き添い・面会に伴う費用 | 施設により有料の場合がある | 回数・日数による |
1日延びるごとに①と②が積み上がる
金額は施設・地域により幅があるため、一概にはいえません。ただ構造としてはっきりしているのは、日数が延びるほど①と②がそのまま積み上がるという点です。
| 安置日数 | ① 施設利用料 | ② ドライアイス | ③ 搬送費 |
|---|---|---|---|
| 1日(最短) | 1日分 | 1日分 | 1回 |
| 3日 | 3日分 | 3日分 | 1回 |
| 5日 | 5日分 | 5日分 | 1回 |
| 7日 | 7日分 | 7日分 | 1回 |
この表からわかるとおり、安置が7日になれば、①施設利用料と②ドライアイスは1日のときの7倍になります。搬送費だけは原則1回のままです。
見積もりは「日数別」で出してもらう
火葬待ちが長引きそうな時期は、見積もりの段階で「安置が3日になった場合」「5日になった場合」の総額を出してもらうと、後からの想定外を防げます。
あわせて確認したいのが、プランに何日分が含まれているかです。「安置3日分・ドライアイス3日分を含む」と明記されていれば、超過分がいくらかかるかも見えてきます。
長期になる場合はエンバーミングという選択肢もある
安置が長期化する場合、ドライアイスに代えてエンバーミング(ご遺体を消毒・保全する処置)を選ぶ方法もあります。費用は別途かかりますが、状態を安定させたうえで、日数を気にせずお別れの時間を取れるという利点があります。
依頼前に確認しておきたい5項目
安置先を決める電話は、多くの場合、ご逝去直後の慌ただしいなかでかけることになります。次の5点をあらかじめ手元に控えておくと、落ち着いて比較できます。
- 面会できる時間帯と、付き添い・宿泊の可否
- 1日あたりの安置料金と、ドライアイス代が別か込みか
- プランに含まれる安置日数と、超過した場合の1日単価
- 病院等からの搬送費が、距離や時間帯で変わるかどうか
- 安置先を後から変更した場合に、追加でいくらかかるか
特に4番目は見落とされがちです。深夜早朝の搬送に割増料金が設定されている場合があり、ご逝去の時間帯によって金額が変わります。
安置中にできること・すること

安置期間は、単なる待ち時間ではありません。この間に、次のことを進めるのが一般的です。
- 葬儀社との打ち合わせ(式場・日程・プラン・見積もりの確定)
- 菩提寺への連絡、または僧侶の手配
- 親族・関係者への訃報連絡
- 遺影写真の準備、副葬品の用意
遺影に使う写真は、アルバムやスマートフォンから探すことになります。故人様らしい表情の一枚を選ぶ作業は、時間がかかるものです。安置日数に余裕があることが、かえって助けになる場面でもあります。
故人様と静かに向き合える最後の日々でもある
枕元に小さな祭壇(枕飾り)を設え、線香をあげ、思い出を語りかける。火葬待ちの長い東京だからこそ、この時間を「ゆっくりお別れできる期間」と捉え直すご家族も少なくありません。
面会できる安置先を選ぶことは、その意味でも大きな価値があります。料金だけで決めてしまうと、この時間そのものを失うことになりかねません。
ご遺体の安置場所に関してよくあるご質問

ここからはご遺体の安置場所についてよくご質問いただく内容を、QA形式でお答えしていきます。
安置場所は後から変更できる?
変更自体は可能です。ただし、搬送費がもう一度かかります。最初の依頼時に「面会したいか」「何日になりそうか」を伝え、条件に合う場所を選ぶほうが、結果的に経済的です。
病院に安置し続けることはできる?
病院の霊安室に居られるのは、通常は数時間です。その間に搬送先を決める必要があります。迷ったら、まず面会可能な安置室を持つ葬儀社へご相談ください。
数日間の安置ならご遺体の状態は保たれる?
ドライアイスの適切な交換と温度管理により、数日間の安置は一般的に問題なく行われています。日数が長くなる場合は、前述のエンバーミングという選択肢もあります。
安置だけの依頼も可能?
安置のみをお願いし、葬儀は別の会社に依頼することもできます。ただし搬送と引き継ぎの手間、そして費用が増えます。可能であれば、安置の段階で葬儀まで見据えた依頼先選びをおすすめします。
板橋区・荒川区の直営会館は安置室を備えている
自由なお葬式の直営会館には、安置室がございます。面会・付き添いの条件を含め、お電話でご案内します。
ご遺体の安置・火葬待ちのご相談は自由なお葬式へ

東京の葬儀では、火葬までの日数が読みにくいぶん、安置先の選び方がご家族の負担と費用の両方を左右します。
自由なお葬式(ファミそう株式会社)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」、荒川区の「自由なお葬式 町屋」の直営会館を運営しています。深夜早朝のお迎えから安置、ご面会、葬儀までを一貫してお手伝いできる体制です。
火葬場の空き状況を踏まえたうえで、安置日数の見込みと、その場合の総額をご案内します。ご相談は24時間365日承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。
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