葬儀式場の選び方とは、参列人数に合う広さ、火葬場までの移動のしやすさ、安置と控室の環境という3つの点を軸に、ご家族の希望に適した式場を見極めていくことです。この記事では、見落としやすいポイントを15項目のチェックリストにまとめ、見学時の確かめ方と失敗例を、板橋区・荒川区の実情とあわせてご紹介します。
式場は葬儀が始まってから変えることが難しいため、決める前に確認しておきたい基準を知っておくと、落ち着いて比べやすくなります。立地や建物の新しさに目が向きがちですが、参列者数に見合った席数が確保されているか、火葬場へ移動しやすいか、故人様のそばで過ごせるかなども重要なポイントとなります。
葬儀式場の4つのタイプと特徴

葬儀式場は運営主体と設備によって大きく4つのタイプに分けられます。タイプごとの特徴と適している葬儀形式や条件は次の表のとおりです。
| タイプ | 特徴 | 葬儀形式や条件 |
|---|---|---|
| 葬儀社の直営式場 | 少人数向けが多く、安置から葬儀まで一貫 | 家族葬・一日葬 |
| 火葬場併設式場 | 式後の移動がなく高齢参列者の負担が少ない | 移動を減らしたい場合 |
| 公営斎場 | 使用料が比較的抑えめ。予約が混みやすい | 費用を抑えたい場合 |
| 寺院・集会所など | 菩提寺の本堂や地域の集会所を使用 | 菩提寺と縁が深い場合 |
板橋区・荒川区の周辺には、板橋方面に戸田葬祭場、荒川方面に町屋斎場という火葬場を併設した施設があり、式のあとに移動せずに火葬へ進めます。一方、葬儀社の直営式場は1日1組で使える施設が多く、ほかのご家族と顔を合わせずに過ごせる点を重視して選ばれる方もいらっしゃいます。
公営斎場は使用料を抑えやすい一方で、予約が集中して希望の日に利用できない場合もあります。寺院や集会所は、菩提寺(ぼだいじ)、つまり先祖代々お付き合いのあるお寺とのつながりが深いご家庭で選ばれることの多い選択肢です。
少人数の家族葬なら直営式場、参列者が多い場合は広い会館、費用を優先するなら公営斎場というように、優先したい条件から考えると候補を絞りやすくなります。実際には複数の条件が関わるため、判断に迷った場合は葬儀社に相談しながら整理していく方法もあります。
家族葬の特徴と進め方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
見学時のチェックリスト15項目

見学の際に確かめておきたい項目を、「広さ・設備」「安置・控室」「運用・費用」の3つのグループに分けて15項目にまとめました。スマートフォンのメモに写しておくと、見学当日にそのままチェック表として使えます。
広さ・設備(1〜5)
最初のグループは、参列される方が当日を過ごしやすいかどうかに関わる、会場の広さと設備の項目です。
- 想定している人数が、余裕をもって着席できる広さか
- 祭壇の実物や、同じ規模の設営例を見せてもらえるか
- 段差や手すり、多目的トイレなどのバリアフリー対応はどうか
- 駐車場の台数と、満車のときに使える近隣の駐車場はあるか
- 最寄り駅からの距離や、道のりのわかりやすさはどうか
安置・控室(6〜10)
次のグループは、葬儀までの時間をご家族がどのように過ごせるかに関わる、安置室と控室の項目です。
- 安置室があるか、面会は何時まで可能か
- ご家族の付き添いや宿泊ができるか
- 控室の広さと、仮眠やシャワーが使えるかどうか
- 授乳スペースや椅子の用意など、お子様連れや高齢の方への配慮はあるか
- 飲食の持ち込みができるか、仕出しはどのように手配するか
運用・費用(11〜15)
最後のグループは、日程や費用、宗教の扱いといった、パンフレットだけではわかりにくい運用面の項目です。
- 式場使用料に、冷暖房費・音響・控室の費用が含まれているか
- 火葬場までの距離と移動手段、マイクロバスが必要かどうか
- 友引などの休業日の扱いと、日程が延びた場合の安置費用はどうか
- 宗教・宗派の制限がないか、無宗教葬や自由葬にも対応できるか
- キャンセルや日程変更の際の規定はどうなっているか
15項目は多く見えますが、見学しながら順に確かめていけば、10分ほどで確認することができます。このうち「安置室の面会時間」「付き添いの可否」「使用料に含まれる範囲」の3点は資料に載っていないことが多いため、見学の際に口頭で確かめておきます。
写真では実際の広さや動線の使いやすさがわかりにくいため、その場に立って確かめておくことが大切です。高齢の参列者が多いご家庭は、段差や手すり、トイレまでの距離を、ご自身の足で確かめておくと当日の様子を思い描きやすくなります。
無宗教で行う自由葬については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ありがちな失敗例と防ぎ方

式場選びでは、「広さ」「移動」「安置と面会」の3つが見落とされやすい点として挙げられます。それぞれの例とあわせて、事前に防ぐために確かめておきたい点をご紹介します。
失敗例1:参列人数に対して式場が手狭だった
家族葬として準備していたところ、参列される方が想定の倍になり、席が足りなくなったという例です。参列人数を多めに見込み、収容人数に幅のある式場を選んでおくと、こうした事態を防ぎやすくなります。
故人様の交友関係によっては、家族葬でも参列される方の人数が読みにくいことがあります。会場の広さに幅があるか、レイアウトを変えられるかを、見学の際に確かめておくことが大切です。
失敗例2:火葬場までの移動の負担を見落とした
式場から火葬場まで車で40分かかり、高齢の親族が体調を崩されたという例です。火葬場を併設した式場や、火葬場に近い式場を選ぶと、移動の負担を減らすことができます。
都市部では火葬場の予約状況によって、離れた火葬場を案内されることもあります。式場と火葬場の位置関係を地図で確かめておくと、当日の移動を思い描きやすくなります。マイクロバスの費用が見積もりに含まれているかも、あわせて確認しておくと総額を把握しやすくなります。
失敗例3:安置室での面会ができなかった
式場の設備は整っていたものの、安置室の面会時間が限られていて、葬儀前の夜を故人様のそばで過ごせなかったという例です。面会できる時間や付き添いの可否はパンフレットに書かれていないことが多いため、見学の際に質問しておくことが大切です。
安置と面会の環境は、ご家族が故人様と過ごす時間に直結するため、式場の見た目と同じように大切にされる方も多くいらっしゃいます。
式場見学の申し込み方と当日の流れ

近年、事前相談とあわせて生前に式場を見学される方が増えています。式場見学は葬儀社への電話で申し込むことができ、所要時間は30分〜1時間ほどで費用はかかりません。具体的な見学の流れは、次のとおりです。
- 申し込み:見学したい式場を運営する葬儀社に電話をして、ご都合のよい日時を相談します。
- 当日の見学:先ほどのチェックリストを持参し、気になる点をその場で質問しながら館内を見て回ります。
- 見比べ:複数の式場を見学する場合は、毎回同じ項目で比べると、施設ごとの違いがわかりやすくなります。
天井の高さやにおい、音の響き、控室からトイレまでの距離などは写真では伝わりにくいため、実際に足を運んで確かめておくと安心です。
葬儀式場の選び方についてのよくあるご質問

葬儀式場の選び方について、よく寄せられるご質問を5つ取り上げ、それぞれの考え方と回答をまとめました。
式場の見学だけでも予約できる?
式場の見学だけを予約することもでき、見学したからといって契約の義務が生じることはありません。複数の式場を見比べたうえで、ご家族の希望に合う式場を選ぶ方法もあります。
火葬場併設の式場は費用が高い?
式場使用料は施設によって異なりますが、火葬場を併設した式場では、霊柩車やマイクロバスの費用を抑えられる場合があります。使用料だけでなく、車両費や移動時間まで含めた総額と内訳で比べておくと、違いがわかりやすくなります。
公営斎場は誰でも使える?
公営斎場の多くは、故人様や申込者がその自治体の住民かどうかによって、利用条件や使用料が異なります。予約が混み合って日程が延びることもあるため、日程を優先したい場合は、民営の式場もあわせて候補にしておくと選択肢が広がります。
自宅で葬儀はできる?
自宅で葬儀を行うこともできますが、祭壇を設けるスペースや棺の搬入経路、近隣への配慮が必要になります。マンションではエレベーターの大きさによって難しい場合もあるため、間取りや搬入経路を葬儀社に伝えて、事前に確かめておくと安心です。
見学のときに費用の話をしてもいい?
見学の際に、式場使用料に何が含まれているか、追加になりやすい費用は何かを質問しておくことができます。その場で内訳を確かめておくと、見積もりを受け取ったときにも比べやすくなります。
葬儀費用の内訳と見積もりの見方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
式場見学・事前相談は自由なお葬式(ファミそう)へ

葬儀式場は、広さ、火葬場までの距離、安置と控室の3つの点を、見学でご自身の目で確かめながら選んでいくと、ご家族に合う式場を見つけやすくなります。チェックリストを手元に置きながら、気になる点を一つずつ確かめていくことで、当日の過ごし方も具体的に思い描けるようになります。
自由なお葬式(ファミそう株式会社)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」と荒川区の「自由なお葬式 町屋」に直営会館を構えています。家族葬・一日葬・直葬から自由葬まで承っており、会館見学のご案内もしておりますので、実際の広さや控室の雰囲気をお確かめいただけます。
会館見学と事前相談は無料で、まだ何も決まっていない段階からでもご相談いただけます。お電話の窓口では24時間365日ご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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