出棺から火葬・骨上げ(拾骨)までは、告別式のあとに続く約2〜3時間の一連の流れです。火葬場へ同行するのは、ご遺族様・ご親族と、喪主から声をかけられたごく親しい方に限られます。
この記事では、出棺の流れ、火葬場での手順と待ち時間の過ごし方、二人一組で行う骨上げの作法、そして東日本と西日本で異なる収骨の慣習まで解説します。板橋区・荒川区でよく使う火葬場の実務も添えました。
出棺の流れ|告別式のあと

告別式が終わると、祭壇の花を棺に納める「お別れ(お花入れ)」が行われます。故人様と対面できる最後の時間です。ここからの動きを押さえておきましょう。
お花入れのあと、棺の蓋を閉じ、ご遺族様・親しい方の手で棺を霊柩車へ運びます。式場スタッフが主導しますので、力仕事の心配はいりません。
出棺の際、喪主またはご遺族様の代表が、見送りの参列者へ挨拶をします。参列者は合掌または黙礼で見送り、霊柩車が出発したら一礼を。一般参列者はここで解散です。火葬場へは、ご遺族様・ご親族と、喪主から同行をお願いされた方だけが向かいます。
地域によっては、棺の蓋に小石で釘を軽く打つ「釘打ち」の儀礼を行うこともあります。省略する地域や葬儀社も増えているため、行うかどうかは事前に確認しておくと当日に迷いません。
同行者の人数は、マイクロバスや控室の手配に関わるため、事前に確定しておくのが喪主側の準備ポイントです。人数が固まらないと、当日の車両や部屋が足りずに慌てることになります。
以下の記事では告別式の流れとマナーについて、詳しく解説しています。
火葬場での流れ|納めの式から収骨まで

火葬場に着いてからは、納めの式→火葬→収骨→許可証の受け取り、という順で進みます。それぞれで喪主側がすることを確認しましょう。
- 火葬許可証の提出:死亡届を役所へ出す際に申請し、交付された火葬許可証を火葬場へ提出します。これがないと火葬できません。当日は葬儀社が預かり提出するのが通例です
- 納めの式(炉前のお別れ):炉の前で僧侶の読経・焼香、または黙祷で最後のお別れをします。時間は5〜10分程度です
- 火葬:所要は1〜2時間程度。参列者は控室で待ちます
- 収骨(骨上げ):係員の案内でお骨を骨壺に納めます
- 埋葬許可証の受け取り:提出した火葬許可証に『火葬済み』の証印が押されて返却されます。この証印入りの許可証が、いわゆる『埋葬許可証』です。納骨の際に必ず必要になるため、骨壺の箱に納めて大切に保管してください
板橋区・荒川区でよく使う火葬場と控室
板橋方面では戸田葬祭場、荒川方面では町屋斎場がよく利用されます。いずれも式場を併設した施設で、同じ建物内で式から火葬まで完結でき、高齢のご親族の移動負担が少ないのが特徴です。
| 火葬場 | エリア | 特徴・火葬中の控室 |
|---|---|---|
| 戸田葬祭場 | 板橋方面 | 式場と火葬場が併設。火葬中は洋室仕様の待合室で過ごせる。バリアフリー対応で車いすの無料貸出あり |
| 町屋斎場(東京博善) | 荒川方面 | 式場15室・火葬炉12基の総合斎場。火葬中の休憩室は事前予約制・有料 |
控室の予約や飲食の手配は葬儀社を通じて事前に決めておきます。とくに町屋斎場の休憩室は予約制のため、同行人数が決まり次第、早めに押さえておくのが安心です。
待ち時間の過ごし方

火葬中の1〜2時間は控室で過ごします。お茶やお菓子をとりながら、故人様の思い出を語らう時間です。堅苦しく構える必要はありません。
この席で軽い飲食の場を設け、献杯を行う地域やご家庭もあります。騒がしくしない、他家の利用者へ配慮する、館内の案内に従うという基本を守れば、穏やかに過ごせます。控室の飲食手配は、葬儀社を通じて事前に決めておきましょう。
ここでの飲食は、あくまで待ち時間の軽いものです。本格的な会食である精進落としは、火葬後に式場や自宅へ戻って行うのが一般的。控室でどこまで用意するかは、人数と時間帯に合わせて相談すると無駄がありません。
心づけ(チップ)は必要か
かつては火葬場の係員へ心づけを渡す慣習がありました。ただ、公営施設では受け取りが認められておらず、民営施設でも現在は不要とする運用が一般的です。迷った場合は葬儀社に確認すれば、その施設の実情に沿って案内してもらえます。
以下の記事では待ち時間の献杯の作法と挨拶について、詳しく解説しています。
骨上げの作法|二人一組の箸渡し

収骨室では、二人一組になり、箸でお骨を挟んで骨壺へ納めます。これは「箸渡し」と呼ばれ、故人様を三途の川の此岸(しがん=この世)から彼岸(ひがん=あの世)へ「橋渡し」する意味が込められた、日本独特の儀礼です。
日常の食事で箸から箸へ食べ物を渡すことがタブーとされるのは、この儀礼を連想させるためです。作法の基本は次のとおりです。
- 順番:係員の案内に従い、喪主から順に、故人様と縁の深い順で行います
- 納める向き:足側の骨から順に納め、最後に頭側へ。骨壺の中で足が下、頭が上になるように納める意味があります
- 喉仏:喉仏(実際には第二頸椎)は最も大切な骨とされ、最後に喪主など近親者が納めるのが一般的です
東日本と西日本で違う収骨の慣習
東日本ではすべてのお骨を納める「全収骨」が基本で、骨壺も大きめ(7寸=直径約21cm前後)です。西日本では一部を納める「部分収骨」の地域が多く、骨壺は小さめになります。
板橋区・荒川区を含む関東は全収骨が基本です。西日本ご出身のご親族には、「関東は全部納めます」とひと言添えると、戸惑いを防げます。地域差を知らないと、当日に驚かれることがあるためです。
納め終えた骨壺は白木の箱に包み、喪主が胸の前で抱えて持ち帰るのが通例です。自宅では、四十九日の納骨までを後飾り壇に安置します。埋葬許可証は骨壺の箱に納めておくと、納骨のときに探さずに済みます。
出棺と火葬場でのマナーについてよくあるご質問

出棺と火葬場でのマナーについて、よく寄せられる質問をまとめました。
火葬場に子どもを連れて行ってもよい?
構いません。ただし待ち時間が長いため、絵本や静かに遊べるものを用意しておくと安心です。体調と年齢に応じて、控室で待つ形でも問題ありません。
火葬場で写真を撮ってもよい?
館内での撮影は原則として控えます。施設によって規定があるため、記録を残したい事情がある場合は、必ず係員・葬儀社に確認してください。
服装は告別式のままでよい?
はい、喪服のまま同行します。コートは炉前では脱ぐのがマナーです。
骨上げで骨を落としてしまったら失礼にあたる?
心配いりません。係員がすぐに対応します。作法より、落ち着いてお見送りする気持ちが大切です。
分骨したい場合はどうすればよい?
火葬当日に行うのが最も簡単です。事前に葬儀社へ伝えれば、分骨用の骨壺と分骨証明書の手配をしてもらえます。
板橋区・荒川区の葬儀・火葬のご相談はファミそう(自由なお葬式)へ

出棺から骨上げまでは、当日の動きが多く戸惑いやすい場面です。地元の火葬場に精通した葬儀社が当日の段取りまで案内するので、作法に不慣れでも落ち着いて見送れます。
ファミそう(自由なお葬式)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」と荒川区の「自由なお葬式 町屋」の直営会館を運営する家族葬専門の葬儀社です。板橋区(板橋・大谷口・常盤台・成増ほか)と隣接する豊島区・練馬区・北区に対応しております。
荒川区(町屋・西日暮里・南千住ほか)では、台東区・文京区・足立区など周辺エリアの皆さまの葬儀を承ります。戸田葬祭場・町屋斎場での火葬に精通したスタッフが、当日の動きまでご案内します。ご相談は24時間365日受付。まずはお気軽にお問い合わせください。
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