年忌法要(ねんきほうよう)とは、一周忌・三回忌など、決まった年の祥月命日(亡くなった月日と同じ月日)に営む法要のことです。「三回忌は亡くなって3年後」と誤解されがちですが、正しくは満2年です。
この記事では、回忌の数え方のしくみ、一周忌から五十回忌までの早見表、いつまで続けるか(弔い上げ)の考え方、そして神式の式年祭との対応を解説します。
回忌の数え方|「三回忌=満2年」のしくみ

年忌法要の数え方には、「周」は満年数、「回忌」は数え年という2つのルールが混在しています。ここを押さえると混乱しません。
一周忌は「亡くなってから満1年」を指します。一方、三回忌以降の「回忌」は、亡くなった年を1年目と数えるため、三回忌は満2年、七回忌は満6年の祥月命日です。
つまり、一周忌だけが満年数、三回忌からは数え年です。「回忌の数字から1を引いた年数」と覚えておくと、どの年に営むかをすぐ計算できます。この1年のずれは、案内状の日付や会場予約で取り違えやすい部分。亡くなった年を起点に、カレンダーへ書き出しておくと安心です。
年忌法要の早見表

一周忌から五十回忌までを、時期と営み方の目安を早見表で確認しましょう。実施年は、一周忌が「亡くなった翌年」、三回忌以降は「亡くなった西暦+(回忌の数字−1)」で計算できます。2020年逝去なら一周忌は2021年、三回忌は2022年、七回忌は2026年です。
| 法要 | 時期(命日から) | 営み方の目安 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 満1年 | 親族を招いて営む最重要の年忌 |
| 三回忌 | 満2年 | 親族を招くことが多い |
| 七回忌 | 満6年 | 規模を縮小し始める目安 |
| 十三回忌 | 満12年 | 家族中心 |
| 十七回忌 | 満16年 | 家族中心(省略する家もある) |
| 二十三回忌 | 満22年 | 家族中心(省略する家もある) |
| 二十七回忌 | 満26年 | 家族中心(省略する家もある) |
| 三十三回忌 | 満32年 | 弔い上げとする家が多い |
| 五十回忌 | 満49年 | 弔い上げの最終目安 |
宗派・地域により、二十五回忌を営んで二十三・二十七回忌を省くなど、構成が異なることがあります。菩提寺がある場合は、寺の営み方に合わせるのが確実です。
七回忌を過ぎたあたりから、招く範囲を家族中心へと少しずつ縮めていく家が多く見られます。規模を小さくするのは失礼ではありません。故人様を長く偲ぶための、自然な形の一つです。
いつまで続ける?|弔い上げの考え方

年忌法要を締めくくることを「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。三十三回忌または五十回忌を弔い上げとするのが伝統的で、これは三十三年(五十年)を経た故人様が、個人の霊から先祖の霊へと昇華するという考え方に基づきます。
弔い上げの後は、個別の年忌ではなく、先祖代々の供養として手を合わせていきます。手を合わせる対象が、故人様個人からご先祖様へと広がるイメージです。
現代では、施主の高齢化や親族の減少から、十七回忌や二十三回忌を区切りに早める家も増えています。早めることは不義理ではありません。菩提寺と相談のうえで決めれば、円満に区切れるはずです。
宗派によって、区切りの考え方には違いがあります。たとえば浄土真宗では、追善の意味づけをしないのが特徴です。
以下の記事では弔い上げを何回忌とするかの宗派別の考え方について、詳しく解説しています。
法要が重なったら|併修(合斎)という方法

同じ年に二人の年忌が重なる場合は、ひとつの法要としてまとめて営む「併修(へいしゅう)・合斎(がっさい)」が認められています。祖螅の七回忌と祖母の三回忌が同じ年に来る、といったケースです。
日程は、命日が早いほうに合わせるのが一般的です。案内状には、両名の法要である旨を明記します。ただし、一周忌は個別に営むのが望ましいとされ、併修は三回忌以降で検討するのが通例です。
併修にすると、参列する親族の負担も、会場や会食の費用も一度で済みます。ただ、お一人おひとりへの敬意が伝わるよう、案内や供物には両名の名を並べて記すのが丁寧。迷う場合は、菩提寺に相談して決めましょう。
神式の式年祭|数え方が仏式と違う

神式では年忌法要にあたる儀式を式年祭(しきねんさい)と呼びます。一年祭・三年祭・五年祭・十年祭、以降は十年ごと(二十年祭〜五十年祭)に営みます。ここで注意したいのが数え方です。
式年祭はすべて満年数で数えます。三年祭は満3年で、仏式の三回忌(満2年)とは1年ずれます。仏式の感覚で日程を組むと間違えやすい、知る人の少ないポイントです。五十年祭は、仏式の弔い上げにあたる区切りと捉えられます。
また、玉串料の表書きや、五十日祭という忌明けの区切りも、仏式とは呼び方が異なります。神式で営む場合は、神職に段取りを確認しておくと安心です。仏式の香典や焼香とは作法が変わる点も、あらかじめ知っておきましょう。
以下の記事では仏式・神式それぞれの葬儀の流れと作法について、詳しく解説しています。
年忌法要の準備の要点

年忌法要は、日程・会場・僧侶・案内・お布施の5点を早めに固めるとスムーズです。順に確認しましょう。
日程は、祥月命日の当日か、それより前の土日に設定します。後ろ倒しは避ける慣習があります。会場(自宅・寺院・法要会場)と会食の有無を決め、僧侶へ依頼し、1か月前を目安に案内を出します。
お布施のほか、寺院以外で営む場合は御車代、会食に僧侶が加わらない場合は御膳料を包むのが通例です。服装は、三回忌までは準喪服、七回忌以降は略喪服へと段階的に略式化していきます。
以下の記事では法事の引き出物と香典返しの相場について、詳しく解説しています。
年忌法要についてよくあるご質問

年忌法要について、よく寄せられる質問をまとめました。
年忌法要は必ず営まないといけない?
義務ではありません。家族だけでお墓参りをして偲ぶ形でも供養になります。菩提寺がある場合は、営み方を率直に相談してみてください。
命日を過ぎてしまった。今からでも営める?
営めます。「先延ばしを避ける」のはあくまで慣習で、過ぎた場合でも法要を営むこと自体に問題はありません。
平日の命日はどうすればよい?
直前の土日に前倒しするのが一般的です。参列者が集まりやすい日を優先して構いません。
三回忌の香典・服装はどうすればよい?
香典(御仏前)の相場は故人様との関係性で決め、服装は三回忌までは準喪服が基本です。回忌が進むほど、装いも規模も段階的に略していきます。
菩提寺がなく僧侶を呼べない。どうすれば?
僧侶の手配は葬儀社経由でも可能です。宗派に合わせた読経を単発で依頼できますので、ご相談ください。
板橋区・荒川区の年忌法要・僧侶手配のご相談はファミそう(自由なお葬式)へ

年忌法要は、回忌の数え方と引い上げの区切りを押さえれば、無理なく続けられます。数え方や併修の判断に迷ったら、経験のある葬儀社に相談すると段取りがつきます。
ファミそう(自由なお葬式)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」と荒川区の「自由なお葬式 町屋」の直営会館を運営する家族葬専門の葬儀社です。板橋区(板橋・大谷口・常盤台・成増ほか)と隣接する豊島区・練馬区・北区に対応しております。
荒川区(町屋・西日暮里・南千住ほか)では、台東区・文京区・足立区など周边エリアの皆さまの年忌法要の会場・僧侶手配の相談を承ります。菩提寺のない方の僧侶手配や、神式の式年祭のご相談もお受けできるのが強みです。まずはお気軽にお問い合わせください。
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