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葬儀コラム

挨拶・弔辞・文例集

そのまま使える献杯の挨拶 例文40選|場面別・立場別・長さ別に解説

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「献杯の音頭をお願いします」と頼まれて、慌ててこの記事を開かれた方も多いことと思います。でもご安心ください。献杯の挨拶は、長々と話す必要はありません。30秒から1分で十分です。

この記事には、場面別・立場別・長さ別の例文を40本掲載しました。〇〇の部分をお名前と続柄に差し替えるだけで、そのまま読み上げていただけます。メモを見ながら読んでも失礼にはあたりません。

前半で最低限の作法を1分で確認し、あとは目次からご自身の場面の例文へお進みください。作法の詳しい解説(乾杯との違い、杯の高さ、唱和の仕方)は、関連記事「献杯の挨拶 そのまま使える例文集|意味・乾杯との違いも解説」でご確認いただけます。

1分で確認|献杯の挨拶の型とマナー

悩む女性

献杯の挨拶は、以下の三部構成で組み立てると迷いません。

  1. 自己紹介(続柄・関係性)
  2. 故人様への短い言葉
  3. 献杯の発声


エピソードは1つに絞り、1分を超えないことが目安です。会食前の挨拶が長いのは、配慮に欠ける行為であると心得ておきましょう。

献杯の挨拶の際、次の3種類の表現は不快に感じる方がいるので避けるようにしましょう。

種類避けたい言葉・言い換え
忌み言葉重ね重ね・たびたび・くれぐれも(重ね言葉)/再び・追って(不幸の再来を連想させる言葉)
直接的な表現死んだ・急死→「ご逝去」「旅立つ」「他界」と言い換えましょう
宗教に合わない言葉・「ご冥福」「成仏」は仏教の言葉なので神式・キリスト教式では使いません
・「ご冥福」は、教えにそぐわない言葉なので、浄土真宗では使いません
・「安らかな眠りをお祈りします」「心よりお悔やみ申し上げます」が広く使えます。

乾杯の作法との違いは4つあり、以下の点を注意すれば失礼には当たりません。

  • 杯は胸の高さまでで、乾杯のように高く掲げない
  • グラスは合わせない
  • 「献杯」は静かに低めの声で発声する
  • 献杯の唱和のあとは拍手をしません


発声の直前に一呼吸おくと、「乾杯」と言い間違えませんので、不安な方はお試しください。

通夜振る舞いの際の例文

通夜振る舞い

お通夜の後の会食である「通夜振る舞い」の際の例文を、立場別・長さ別に5つご用意いたしました。

例文(1)喪主・30秒 

本日はご弔問いただき、誠にありがとうございました。父もさぞ喜んでいることと存じます。ささやかではございますが、お膳をご用意いたしました。父を偲びながら、お召し上がりいただければ幸いです。それでは、献杯。

例文(2)喪主・1分 

喪主の〇〇でございます。本日はご多用のところ、母のためにお運びいただき、心より御礼申し上げます。母は最期まで「みんなに会いたい」と申しておりました。今夜こうして皆さまにお集まりいただき、母の願いが叶ったように思います。思い出話をお聞かせいただきながら、ごゆっくりお過ごしください。ご唱和をお願いいたします。献杯。

例文(3)親族代表(故人の弟)・30秒 

故人の弟の〇〇でございます。本日は兄のためにご参列いただき、親族を代表して御礼申し上げます。兄を偲び、杯を捧げたいと存じます。ご唱和をお願いいたします。献杯。

例文(4)親族代表(故人の義弟)・1分 

ただいまご紹介にあずかりました、故人の義弟の〇〇でございます。義兄には、私が家族に加わった日から、実の弟のように接していただきました。酒の席ではいつも一番に杯を掲げ、場を明るくする人でした。今夜は義兄に代わりまして、私が音頭を取らせていただきます。どうぞ思い出とともにお過ごしください。献杯。

例文(5)家族だけの席での短い挨拶・10秒 

それでは、〇〇を偲(しの)びまして、献杯。

精進落としの例文|火葬後の会食

精進落とし

「精進落とし(火葬後の会食)」の際の例文を、立場別・長さ別に5つご用意いたしました。

例文(6)喪主・30秒 

皆さまのお力添えのおかげをもちまして、葬儀を滞りなく終えることができました。心より御礼申し上げます。慰労の膳をご用意いたしましたので、おくつろぎください。それでは、献杯。

例文(7)喪主・1分 

本日は朝早くからお付き合いいただき、誠にありがとうございました。皆様に見送られ、父も安心して旅立てたことと思います。振り返れば、父は仕事一筋の人でしたが、晩年は孫に囲まれて穏やかに笑う日が増えました。その顔を思い出しながら、今日は杯を捧げたいと存じます。ご唱和をお願いいたします。献杯。

例文(8)親族(故人の長女の夫)・30秒 

故人の娘婿の〇〇でございます。本日は最後までお見送りいただき、ありがとうございました。義父を偲び、献杯させていただきます。ご唱和ください。献杯。

例文(9)会社関係(上司)・30秒 

〇〇さんの上司でありました△△と申します。ご遺族のお許しをいただき、僭越ながら音頭を取らせていただきます。仕事にまっすぐだった〇〇さんに、敬意と感謝を込めて。献杯。

例文(10)家族だけの席での短い挨拶・10秒

父を偲び、杯を捧げます。献杯。

四十九日法要後の例文

四十九日法要

四十九日法要(忌明け法要・満中陰法要)後の会食での献杯の例文を、立場別・長さ別に5つご用意いたしました。

例文(11)施主(喪主)・30秒 

本日はお忙しい中、母の四十九日法要にお越しいただき、ありがとうございました。おかげさまで無事に忌明けを迎えられました。母の思い出話をお聞かせいただきながら、ごゆっくりお過ごしください。献杯。

例文(12)施主・1分 

施主の〇〇でございます。早いもので、父が旅立って四十九日が経ちました。この間、皆さまから折々にお心にかけていただき、家族一同どれほど支えられたかわかりません。本日、無事に納骨も済ませることができました。父もほっとしていることと思います。本日は御礼の気持ちを込めて、膳をご用意いたしました。ご唱和をお願いいたします。献杯。

例文(13)親族(故人の兄)・30秒 

故人の兄の〇〇です。本日はご参列いただき、ありがとうございました。弟もようやく一区切りと安堵していることでしょう。弟を偲んで、献杯。

例文(14)親族(故人の孫)・30秒 

孫の〇〇です。今日は祖母のためにお集まりいただき、ありがとうございます。大好きだった祖母に、感謝を込めて捧げます。献杯。

例文(15)友人代表・30秒 

〇〇さんと長くお付き合いをいただきました△△と申します。ご遺族のお許しを得て、献杯の音頭を取らせていただきます。〇〇さん、どうか安らかに。献杯。

一周忌法要後の例文

おとき

一周忌法要の際の例文を、立場別・長さ別に5つご用意いたしました。

例文(16)施主・30秒 

本日は父の一周忌にお集まりいただき、ありがとうございました。変わらず気にかけていただき、父も喜んでいると思います。みなさまの近況などもお聞かせください。それでは、献杯。

例文(17)施主・1分

 施主の〇〇でございます。父が旅立って、早いもので一年が経ちました。この一年、ふとした時に父の言葉を思い出しては、あらためてその存在の大きさを感じております。本日は法要にあわせ、父の好物もお膳にご用意いたしました。思い出話とともに、ごゆっくりお過ごしいただければ幸いです。ご唱和をお願いいたします。献杯。

例文(18)親族(故人の妹)・30秒

 故人の妹の〇〇でございます。一年が経ちましたが、兄の明るい声は今も耳に残っております。本日は兄を偲び、皆さまと一緒に杯を捧げたいと存じます。献杯。

例文(19)友人代表・1分 

〇〇さんとは学生時代からの友人で、△△と申します。本日はお招きいただき、ありがとうございます。一年経った今も、街で好きだった店の前を通るたび、彼の顔が浮かびます。今日は懐かしい話をたくさんしながら、彼に杯を捧げたいと思います。ご唱和をお願いします。献杯。

例文(20)友人・30秒 

故人の友人の〇〇です。あれから一年、私たちは今も〇〇さんの話をしています。それが何よりの答えだと思います。〇〇さんに、献杯。

三回忌以降・弔い上げの例文

合掌する男性

三回忌法要以降で使える例文を、場面別・立場別・長さ別に4つご用意いたしました。年忌法要を打ち切る最後の法要は「弔い上げ」と呼ばれます。

例文(21)施主(三回忌)・30秒

 本日は母の三回忌にお越しいただき、ありがとうございました。過ぎ去る月日の早さに驚くばかりですが、こうして皆さまとご一緒できることをありがたく思います。母を偲んで、献杯。

例文(22)施主(七回忌)・30秒 

本日は七回忌の席にお運びいただき、ありがとうございます。年を重ねるごとに、父の思い出は角が取れて、温かいものばかりが残ります。本日もゆっくり思い出話に花を咲かせてください。献杯。

例文(23)施主(三十三回忌法要で弔い上げ)・1分 

本日は三十三回忌、弔い上げの法要にお集まりいただき、誠にありがとうございました。祖父はこれより、ご先祖さまの列に加わります。長きにわたり供養にお力添えをいただきました皆さまに、家族を代表して御礼申し上げます。祖父への感謝と、これからの家の平安を願いまして。献杯。

例文(24)親族(年忌全般)・10秒 

〇〇を偲び、変わらぬ感謝を込めて。献杯。

初盆(新盆)の例文

お盆飾り

初盆(新盆)で使える例文を、立場別に2つご用意いたしました。

例文(25)施主・30秒 

本日は父の初盆にお越しいただき、ありがとうございました。初めて帰ってくる父を、皆さまとご一緒にお迎えできて嬉しく思います。父を偲んで、献杯。

例文(26)親族・30秒 

故人の長男の〇〇です。母が初めて里帰りするお盆です。にぎやかなことが好きだった母ですから、今日はどうぞ楽しくお過ごしください。献杯。

お別れの会・偲ぶ会の例文

お別れ会会場

お別れの会・偲ぶ会で使える例文を、場面別・立場別・長さ別に5つご用意いたしました。

例文(27)主催者(遺族代表)・1分 

本日は「〇〇を偲ぶ会」にお運びいただき、誠にありがとうございます。葬儀は家族のみで済ませましたため、皆さまとお別れの場を持てましたことを、家族として何より嬉しく思っております。堅苦しい会にするつもりはございません。〇〇の思い出を、どうぞ存分にお聞かせください。それでは、献杯。

例文(28)友人代表・30秒 

発起人を代表いたしまして、〇〇と申します。本日は多くの方にお集まりいただき、△△さんもさぞ照れていることでしょう。彼らしく、明るく送りたいと思います。献杯。

例文(29)会社代表(社葬・お別れの会)・1分 

株式会社〇〇の△△でございます。本日は弊社元社長〇〇のお別れの会にご参会いただき、厚く御礼申し上げます。社長は常々「仕事は人だ」と申しておりました。本日この会場を埋める皆さまのお姿こそ、社長の歩みそのものと存じます。故人の遺徳を偲び、謹んで杯を捧げます。献杯。

例文(30)会社関係(同僚)・30秒 

〇〇さんと同じ部署で働いておりました△△です。今も席の方を見ては、あの笑顔を思い出します。〇〇さんに、ありがとうの気持ちを込めて。献杯。

例文(31)ごく短い挨拶・10秒 

〇〇さんとの日々に感謝を込めて。献杯。

立場別のひと言アレンジ集

応用

それぞれの立場別でアレンジして使える例文を、9つご用意いたしました。今までの例文と組み合わせてご活用ください。

例文(32)故人の配偶者として・30秒 

妻の〇〇でございます。夫は口数の少ない人でしたが、今日の皆さまのお顔を見れば、どれほど恵まれた人生だったかがわかります。夫に代わりまして御礼申し上げます。献杯。

例文(33)故人の息子として・30秒 

長男の〇〇です。親孝行はこれから、と思っていた矢先のことでした。その分、これからは母を支えてまいります。父を偲んで、献杯。

例文(34)故人の娘として・30秒 

長女の〇〇です。最後まで「ありがとう」を欠かさない母でした。今日は私から母へ、ありがとうを伝えたいと思います。献杯。

例文(35)故人の孫として・30秒 

孫の〇〇です。おじいちゃんには、たくさん遊んでもらいました。教わったことを忘れずに頑張ります。おじいちゃんに、献杯。

例文(36)会社の部下として・30秒

 〇〇部長にご指導いただきました△△です。厳しくも温かいお人柄に、どれだけ育てていただいたかわかりません。感謝を込めて。献杯。

例文(37)会社の後輩へ・30秒 

〇〇さんの同僚だった△△です。志半ばの旅立ちに言葉もありませんが、彼の頑張りは私たちが引き継ぎます。〇〇さんに、献杯。

例文(38)幼なじみとして・30秒 

〇〇とは子どもの頃からの付き合いです。呼び捨てで失礼します。それが私たちの流儀ですから。〇〇、また会おう。献杯。

例文(39)ご近所として・30秒 

隣に住んでおります〇〇です。毎朝の挨拶が、私の一日の始まりでした。〇〇さんの穏やかな笑顔を偲んで。献杯。

例文(40)どの場面でも使える基本形・30秒 

ただいまご紹介いただきました〇〇でございます。本日はこのような席にお声がけいただき、ありがとうございます。〇〇さまのご遺徳を偲び、心を込めて杯を捧げたいと存じます。ご唱和をお願いいたします。献杯。

献杯の挨拶についてよくあるご質問

Q&A

献杯の挨拶について、ご相談の際によくいただくご質問をまとめました。

例文をそのまま読み上げてよいのでしょうか?

構いません。メモやスマートフォンの画面を見ながら読み上げても失礼にはあたりません。ただし、スマートフォンから読み上げる際は、お名前と続柄の差し替えだけは事前にご確認ください。

お酒が飲めないのですが、音頭を取れますか?

取れます。杯に口をつける仕草だけで十分です。お茶やジュースで唱和しても問題ありません。

「乾杯」と言い間違えてしまったら、どうしたらいいですか?

言い直せば問題ありません。発声の直前に一呼吸おくのが、言い間違いを防ぐ一番のコツです。

献杯の作法をもっと詳しく知りたいのですが。

作法の詳しい解説(杯の高さ、唱和の仕方、乾杯との違い等)は、関連記事「献杯の挨拶 そのまま使える例文集|意味・乾杯との違いも解説」で解説しています。

会食の席次や流れについては、関連記事「通夜振る舞いと精進落としの違いと流れ・注意点・挨拶例文も紹介」をご参照ください。

まとめ|献杯の挨拶は「三部構成・1分以内」。例文の差し替えで十分

献杯の挨拶は、以下の三部構成で、30秒から1分にまとめれば立派に務まります。

  1. 自己紹介
  2. 故人様への短い言葉
  3. 献杯の発声


この記事で紹介した例文から場面と立場の合うものを選び、名前を差し替えて、静かに「献杯」と発声する。それだけで、故人様への敬意は十分に伝わります。

法要の会場や会食の手配、進行のご相談は、当社でも承っています。板橋区・荒川区での法要・会食は、24時間365日(電話03-6806-7440)、いつでもお気軽にご相談ください。
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