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葬儀コラム

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【板橋区・荒川区のご葬儀】献杯とは?|乾杯との違いや立場に合わせた挨拶例文を紹介

会食 (1)

ご葬儀や法要の後に設けられる会食の席で、「献杯(けんぱい)」という言葉を耳にされたことがあるかもしれません。
お祝いの席での「乾杯」とは似て非なるもののため、その意味や作法について戸惑われた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、葬儀や法事における献杯の基本的な意味合いから、乾杯との明確な違い、献杯を行う際の適切なタイミングや守るべきマナー、そして具体的な挨拶の例文まで、分かりやすく解説いたします。
故人様を偲ぶ大切な場で失礼なく、心を込めて追悼できるよう、ぜひ本記事をお役立てください。

献杯(けんぱい)とは?~故人を偲ぶための大切な儀式~

会食 (2)

「献杯(けんぱい)」とは、通夜振る舞いや精進落とし、年忌法要といった弔事の後の会食(お斎「おとき」とも呼ばれます)の席で、故人様を偲び、そのご冥福を心からお祈りするために、杯を故人に捧げる行為を指します。
単に飲み物を飲む行為ではなく、故人様への敬意と感謝の気持ちを表す、厳粛な儀式の一つです。

献杯の音頭は、喪主様やご親族の代表者様、あるいは故人様と生前特に親交の深かったご友人や職場の上司といった方が務めるのが一般的です。
音頭を取る方は、故人様との思い出や在りし日のお姿に触れつつ、参列してくださった方々への感謝の気持ちを込めた挨拶を行います。
その際は、厳かな場にふさわしい、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。

献杯と乾杯の明確な違い

献杯と乾杯は、どちらも杯を捧げる行為ですが、その目的や作法には大きな違いがあります。混同しないように、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

項目献杯(けんぱい)乾杯(かんぱい)
目的故人を偲び、冥福を祈る、敬意を表す祝賀、成功や健康を祝う、場を盛り上げる
場面通夜振る舞い、精進落とし、法要後の会食など弔事結婚披露宴、祝賀会、パーティーなど慶事
雰囲気静かで厳粛明るく賑やか
発声原則として発声しない(「献杯」と静かに唱える程度)「乾杯!」と明るく発声する
杯の扱い胸の高さ程度に静かに掲げる、グラスを合わせない高く掲げることが多い、グラスを合わせることがある
拍手しないすることが多い
その他故人への敬意を第一に、静かに冥福を祈る出席者同士の親睦を深め、喜びを分かち合う

このように、献杯は故人様を追悼し、敬意を表すための厳粛な行為であるのに対し、乾杯は喜びや祝いの気持ちを表現し、場を盛り上げるための陽気な行為であるという点で根本的に異なります。

献杯の際は、大きな声を出したり、グラス同士を高く掲げて打ち合わせたり、拍手をしたりすることはマナー違反とされています。故人様に失礼のないよう、静かに、そして心を込めて行いましょう。
また、献杯の際に「けんぱい」と発声するかどうかについては地域や習慣によって異なる場合もありますが、一般的には発声せずに黙礼と共に杯を捧げるか、小声で「献杯」と述べる程度に留めます。

献杯のタイミング

献杯は、主に以下のような弔事に関連する会食(お斎)の席で、食事が始まる前に行われます。具体的な流れとしては、以下のように進むのが一般的です。

  1. 喪主または施主の挨拶:会食が始まるにあたり、まず喪主様や施主様から参列者へ感謝の挨拶があります。
  2. 献杯の音頭の挨拶:次に、献杯の音頭を取る方が故人を偲ぶ言葉や参列者への感謝を述べます。
  3. 献杯の実施:音頭に合わせて、参列者全員が静かに杯を胸の高さに掲げ、故人に黙祷を捧げたり、心の中で冥福を祈ったりします。その後、静かに杯に口をつけます。
  4. 会食の開始:献杯が終わると、食事が開始されます。この際、「お食事をお召し上がりください」といった案内があるのが一般的です。

《献杯が行われる主な会食(お斎)の例》

  • 通夜振る舞い(つやぶるまい)
    お通夜の後に、弔問客に対して感謝の意を込めて食事や飲み物を振る舞う席です。故人との別れを惜しみ、思い出を語り合う場でもあります。
  • 精進落とし(しょうじんおとし)
    火葬後または初七日法要後に行われる会食です。かつては、ご遺族が四十九日間の忌明けまで肉や魚を断つ精進料理を食していましたが、現代では火葬当日に僧侶やお手伝いいただいた方々への感謝と労いの意味を込めて、通常の食事(精進料理ではない)を振る舞うことが一般的となり、その区切りとして行われます。
  • 法要後の会食
    四十九日法要や一周忌、三回忌といった年忌法要の後にも、参列者と共に故人を偲ぶための会食が設けられることが多く、その席で献杯が行われます。

これらの会食は、故人を供養するという大切な意味合いを持つとともに、参列者が故人との思い出を語り合い、悲しみを分かち合うことで、心の慰めを得るための貴重な機会でもあります。

【立場別】献杯の挨拶例文と作成のポイント

喪主

献杯の音頭を取るという大役を任された際、どのような挨拶をすれば良いか悩まれる方も少なくないでしょう。挨拶は、故人様を偲び、集まってくださった方々へ感謝を伝える大切な機会です。

ここでは、立場別の挨拶例文と、挨拶を考える上でのポイント、そして注意しておきたいマナーについて詳しく解説します。

挨拶の基本的な構成要素

献杯の挨拶は、概ね以下の流れで構成すると、まとまりやすく、気持ちが伝わりやすくなります。

  1. 自己紹介と故人との関係性: まず、自分が誰であるか、故人様とどのようなご関係であったかを簡潔に述べます。
  2. 参列者への感謝: 葬儀や法要に参列いただいたこと、また、故人様が生前お世話になったことへの感謝の言葉を伝えます。
  3. 故人を偲ぶ言葉: 故人様との思い出や、故人様への想いを述べます。長くなりすぎないよう、心に残るエピソードを一つ添える程度が良いでしょう。
  4. 献杯の提案: 故人様の冥福を祈り、献杯を促す言葉を述べます。
  5. 献杯の発声: 静かに「献杯」と述べ、参列者にも心の中で唱和してもらうよう促します。

これらの要素を基本とし、ご自身の言葉で誠実に伝えることが何よりも大切です。

喪主として献杯をおこなう場合

喪主は、参列者全体への感謝の気持ちを伝えるとともに、故人を代表して挨拶をする立場です。丁寧かつ心を込めた言葉選びが求められます。

例文

皆様、本日はご多忙の中、故 〇〇(続柄・氏名)のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
また、葬儀に際しましては、皆様より温かいお心遣いを賜り、故人もさぞかし感謝していることと存じます。重ねて御礼申し上げます。

故人が生前、皆様に賜りましたご厚情に、親族一同、心より感謝いたしております。
ささやかではございますが、皆様と故人の思い出を語り合い、冥福を祈るひとときとさせていただきたく、お食事の席をご用意いたしました。

つきましては、誠に恐縮ではございますが、お手元の杯をお持ちいただき、故 〇〇を偲び、献杯をいたしたく存じます。皆様、ご準備はよろしいでしょうか。(少し間を置き、静かに)献杯。

ポイント

  • 参列者全体への感謝を丁寧に、かつ明確に述べましょう。
  • 故人が生前お世話になったことへの感謝も忘れずに伝えます。
  • 会食の目的(故人を偲び、思い出を語り合う場であること)を伝えることで、和やかな雰囲気を作る一助となります。
  • 献杯の際は、参列者へ起立を促すかどうかは状況に応じて判断します。着席のまま行うことも少なくありません。

親族代表として献杯をおこなう場合

喪主以外のご親族が代表して挨拶する場合も、基本的な構成は喪主の場合と同様ですが、ご自身と故人との関係性を明確に述べることが大切です。

例文

皆様、本日は誠にありがとうございます。私は、故 〇〇の兄(弟・姉・妹など具体的な続柄)にあたります△△でございます。
この度は、〇〇のため、かくも大勢の皆様にお集まりいただき、〇〇もきっと喜んでいることと存じます。
親族を代表いたしまして、心より厚く御礼申し上げます。生前、〇〇が皆様から頂戴いたしましたご厚誼に、深く感謝申し上げます。

本日は、ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。故人の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。
それでは、故 〇〇の冥福を祈り、献杯をさせていただきたく存じます。皆様、お手元の杯をお持ちください。(少し間を置き、静かに)献杯。

ポイント

  • 喪主と同様に、参列者への感謝と、故人が生前お世話になったことへの感謝を丁寧に伝えます。
  • 故人との関係性を最初に明らかにすることで、参列者も挨拶の内容を理解しやすくなります。

友人代表として献杯をおこなう場合

親しい友人として、故人との思い出や友情に焦点を当てた、心温まる挨拶が望まれます。飾らない言葉で、故人への想いを伝えることが大切です。

例文

ただいまご紹介にあずかりました、故 〇〇君(さん)の友人の△△でございます。
〇〇君(さん)とは学生時代からの付き合いで、本当に多くの時間を共に過ごしました。
彼の(彼女の)突然の訃報に接し、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。
今はただ、安らかな眠りを心から祈るばかりでございます。

本日は、この様な席にお招きいただき、〇〇君(さん)とのお別れを皆様と共にできること、感謝申し上げます。
在りし日の〇〇君(さん)の明るい笑顔を偲び、心からの感謝と追悼の意を込めて、献杯を捧げたいと存じます。
皆様、お手元の杯をお持ちいただき、ご唱和をお願いいたします。(少し間を置き、静かに)献杯。

ポイント

  • 故人との具体的なエピソードを簡潔に交えると、故人の人となりが偲ばれますが、長くなりすぎないように注意しましょう。
  • 故人への呼びかけは、生前親しく呼んでいた名称でも構いませんが、場に配慮した節度ある表現を心がけましょう。
  • 悲しみや寂しさをストレートに表現しつつも、故人への感謝の気持ちや、共に過ごした素晴らしい時間への想いを述べることが大切です。

会社関係者として献杯をおこなう場合

職場での故人の功績や人柄に触れ、会社や同僚を代表して哀悼の意を表します。個人的な感情だけでなく、組織を代表する立場であることを意識しましょう。

例文

株式会社□□の△△でございます。本日は、〇〇(役職・氏名)さんのご葬儀におきまして、最後のお別れの機会をいただき、心より感謝申し上げます。
〇〇さんには、長年にわたり当社の発展にご尽力いただき、また、私ども後進の指導にも熱心にあたってくださいました。職場での〇〇さんの真摯な仕事への取り組み、そして周囲への細やかな気配りは、私たち同僚一同の心に深く刻まれております。
〇〇さんを失った悲しみは計り知れませんが、そのご意志を受け継ぎ、社員一同、より一層社業に邁進していく所存です。

ここに、〇〇さんのご生前のご功績に改めて敬意を表し、安らかなるご冥福を心よりお祈り申し上げ、献杯をさせていただきます。
皆様、お手元の杯をお持ちください。(少し間を置き、静かに)献杯。

ポイント

  • 職場での故人の具体的な貢献や、尊敬されていた人柄などを述べ、敬意を表します。
  • 個人的な思い出に偏りすぎず、会社や部署を代表する立場としての言葉を選びましょう。
  • 故人の遺志を継いでいくといった、前向きな言葉を添えることも、故人を偲ぶ一つの形です。

献杯の挨拶で心がけたいこと・注意点

献杯の挨拶は、故人を偲ぶ厳粛な場で行われるものです。失礼なく、そして参列者の心に響く挨拶にするために、以下の点に注意し、心を込めて行いましょう。

  • 落ち着いたトーンで、丁寧な言葉遣いを心がける
    早口になったり、砕けすぎた言葉遣いになったりしないよう注意します。明るすぎる声のトーンや、不謹慎と受け取られかねないユーモラスな表現は厳禁です。
    故人を悼む気持ちが伝わるよう、穏やかで落ち着いた声で話しましょう。
  • 忌み言葉や重ね言葉を使わない
    不幸が続くことを連想させる「重ね重ね」「くれぐれも」「たびたび」「再び」「追って」といった重ね言葉や、「死ぬ」「苦しむ」「迷う」「浮かばれない」といった直接的でネガティブな表現、不吉な言葉は避けます。
    「ご逝去」「お亡くなりになる」「旅立つ」「急逝」など、故人の死を敬う穏やかな表現を選びましょう。
  • 話の長さは1~2分程度にまとめるのが理想
    長すぎる挨拶は、聞いている方に精神的な負担をかけてしまうことがあります。故人への想いは尽きないと思いますが、簡潔に、心を込めて述べることが大切です。
    事前に伝えたい内容を整理し、メモを準備しておくと落ち着いて話せます。
  • 過度な個人的なエピソードや内輪の話は避ける
    故人との思い出話は、挨拶に深みを与えますが、参列者全員が故人を偲ぶ気持ちを共有できるよう、一部の人にしか分からないような内輪の話や、自慢話と受け取られかねない内容は避けましょう。
  • 無理に上手く話そうとしなくても大丈夫
    最も大切なのは、故人を悼み、感謝する気持ちです。緊張して言葉に詰まったり、涙がこみ上げてきたりしても、一生懸命伝えようとする姿勢は必ず参列者に伝わります。
    事前に練習することも大切ですが、当日は心を込めて話すことを第一に考えましょう。
  • 「献杯」の発声は静かに行う
    お祝いの席の「乾杯」のように、グラスを高く掲げたり、大きな声で「献杯!」と言ったり、グラス同士をカチンと打ち合わせたりするのはマナー違反です。
    胸の高さに静かに杯を掲げ、小さな声で「献杯」と発声するか、黙祷を捧げます。参列者にも同様にお願いし、静粛な雰囲気の中で故人を偲びましょう。

これらの点に留意し、故人様への敬意と感謝の気持ちを込めて、献杯の挨拶を行いましょう。

葬儀・法要の会食(お斎)における大切なマナー

会食 (3)

ここまで、献杯の挨拶例文を立場別にご紹介し、心を込めて話すことの重要性をお伝えしました。故人を偲ぶ会食の席(お斎)では、献杯の作法だけでなく、全体の振る舞いにも配慮が必要です。

ここでは、心得ておきたい会食時の基本的なマナーについて解説します。これらのマナーを守ることは、故人様への敬意を示すとともに、悲しみの中にあるご遺族や他の参列者への気遣いにも繋がります。

1. お酒の無理強いはしない、させない

弔事の席での会食ではお酒が振る舞われることもありますが、無理にお酌をしたり、飲酒を強要したりするのはマナー違反です。
故人を偲ぶ厳粛な場であり、お祝いの宴席とは異なります。また、体調が優れない方、お酒を召し上がらない信条の方、車の運転を控えている方もいらっしゃいます。

ご自身がお酒を勧められた場合も、飲めない、あるいは飲みたくない場合は「申し訳ございません、お気持ちだけ頂戴いたします」や「恐れ入りますが、本日は控えさせていただきます」などと丁寧にお断りすれば失礼にはあたりません。周囲の方も、飲まない方の意思を尊重しましょう。

2. 落ち着いた雰囲気を保ち、静かに食事を

精進落としや法要後の会食は、故人を偲び、生前の思い出を語り合いながら、静かに冥福を祈るための大切な時間です。
そのため、終始静かで落ち着いた雰囲気を保つことが最も重要です。

  • 大きな声での会話や、場違いな高笑いは厳に慎む
    特に献杯の前や、僧侶が同席している間は、私語を慎み、厳粛な雰囲気を壊さないように最大限の配慮をしましょう。
  • 故人の悪口や噂話、自慢話は絶対に避ける
    故人を偲ぶ場であることを常に忘れず、敬意と思いやりに満ちた会話を心がけます。
  • 携帯電話・スマートフォンの扱いに注意
    会食が始まる前にマナーモードに設定するか、電源を切っておくのが望ましいでしょう。
    緊急でない限り、席での通話はもちろん、頻繁なメールチェックやSNSの閲覧なども控えましょう。
  • 長時間の離席や頻繁な出入りは避ける
    やむを得ず中座する場合は、周囲の方に「失礼します」と一声かけてから静かに席を立ち、速やかに戻るようにしましょう。
  • 食事の作法も丁寧に、音を立てない
    音を立てて食べたり、食器の扱いが乱暴だったりしないよう、基本的な食事マナーを守り、同席者に不快感を与えないよう配慮します。

葬家や他の参列者の方々への配慮を忘れず、故人を静かに偲ぶ気持ちで、節度ある振る舞いを心がけましょう。

3. 喪服のままで参加するのが基本

葬儀・告別式から引き続き会食に参加する場合、服装は基本的に喪服のままで参列するのが一般的です。
もし着替える場合でも、派手な色合いや装飾のある服装は避け、アクセサリーや香水も控えるなど、場にふさわしい控えめな服装を心がけましょう。

献杯に関してよくある質問

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献杯に関して、皆様から寄せられることの多いご質問とその回答を、より分かりやすくまとめました。

Q.献杯の音頭は誰が取るのが一般的?
A. 献杯の音頭を誰が務めるかについて、厳格な決まりはありません。しかし、一般的には、喪主様またはご親族の代表者様が行うことが多いです。これは、葬儀を執り行い、参列者へ感謝の意を述べ、故人を偲ぶ会食の席を主催する立場として自然な流れだからです。

一方で、故人様と特に親交の深かったご友人や、職場でお世話になった上司・同僚など、故人と特に縁の深い方や、故人が生前お世話になった方にお願いするケースも少なくありません。この場合、喪主様やご親族が、その方の人柄やスピーチの経験、故人との関係性を考慮して依頼します。

Q.家族葬の場合は誰が献杯の挨拶をするの?
A. ご家族やごく親しい方々のみで執り行う家族葬の場合、参列者が限定的であるため、喪主様が葬儀全体の挨拶と献杯の音頭を兼ねるのが一般的です。
少人数のため、形式にこだわりすぎず、アットホームな雰囲気の中で行われることも多いでしょう。

ただし、喪主様のご負担を考慮したり、故人との関係性から他の方が適任であったりする場合には、他のご親族(例えば、故人の兄弟姉妹や、成人されているお子様など)が献杯の挨拶を行うこともあります。特に決まりはありませんので、誰が挨拶を行うかについては、ご家族間で事前に相談して、故人への想いを最も伝えやすい方が務めるのが良いでしょう。

どのような形であれ、家族葬においても一般の葬儀と同様に、集まってくださった方への感謝と、故人様への哀悼の気持ちを込めて、丁寧に言葉を伝えることが何よりも大切です。

Q献杯はどの法要まで行うの?
A. 献杯は、お通夜の後の「通夜振る舞い」、葬儀・火葬後の「精進落とし」、そして「四十九日法要」や「一周忌」「三回忌」といった年忌法要の後に会食の席(お斎)を設ける場合、その会食の開始前に行われるのが一般的です。
いつまで献杯を行うかについては、地域や家の慣習、そしてご家族の意向によって異なり、明確な決まりはありません。

一般的には、故人が亡くなってから比較的時間の浅い、三回忌くらいまで行うことが多いようです。
それ以降の法要(七回忌、十三回忌など)では、会食自体を省略したり、より簡素な形(例えば、お弁当を持ち帰っていただくなど)で行ったりすることも増え、それに伴い献杯も省略される傾向がみられます。

最終的には、ご家族で話し合い、菩提寺の住職や親族の意見も参考にしながら判断していくと良いでしょう。最も大切なのは、形式にとらわれることよりも、故人を偲び、心を込めて供養する気持ちです。

おわりに

本記事では、葬儀や法要における「献杯」について、その基本的な意味、お祝いの席での「乾杯」との明確な違い、行われるタイミングや具体的な挨拶の例文を立場別にご紹介しました。
また、精進落としなどの会食の場で守るべき服装や振る舞いのマナー、さらには家族葬での献杯やいつまで行うかといった、よく寄せられるご質問にもお答えしてまいりました。

献杯は、故人様を偲び、心からの敬意と冥福を祈るための大切な儀式です。この記事を通じて、皆様が献杯に関する知識を深め、故人様を偲ぶ厳粛な場で失礼なく、心を込めて故人様をお見送りするための一助となれば幸いです。

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