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葬儀コラム

葬儀の種類と形式

直葬(火葬式)とは?流れ・費用内訳・後悔しないための注意点

骨壺を抱える喪服の女性と白菊

直葬(ちょくそう)とは、通夜・葬儀告別式を行わず、火葬のみでお見送りする葬儀の形式です。「火葬式」とも呼ばれます。

式を行わないため費用と時間の負担を最小限にできる一方で、お別れの時間の短さや菩提寺との関係で、後悔が生まれやすい形式でもあります。

この記事では、板橋区・荒川区で直営会館を運営する自由なお葬式が、直葬の流れと費用の内訳、選ぶ前に必ず確認すべきこと、後悔しやすい5つのケースと対策を解説します。

直葬の流れ|逝去から収骨まで

火葬場へ棺を運ぶ喪服の家族

直葬は式を行いませんが、法律上、死後24時間は火葬できません。そのため、最短でも翌日以降の火葬になります。標準的な流れは次のとおりです。

段階内容
ご逝去・お迎え寝台車で病院等から安置場所へ搬送
安置火葬日まで安置(東京23区では火葬場の予約状況により数日待つ場合がある)
納棺故人様を棺に納め、愛用品などを一緒に納める
出棺・火葬場へ安置場所から火葬場へ搬送
炉前のお別れ火葬前に5〜10分程度の最後のお別れ(読経を入れることも可能)
火葬・収骨1〜2時間の火葬後、骨上げをして解散

所要は当日半日程度です。

炉前の数分をどう過ごすかで満足度が変わる

直葬では、火葬炉の前で過ごすこの数分間(炉前)が、唯一のお別れの場になります。式がない以上、ここを何もせずに終えると、後から物足りなさが残りやすくなります。

花を手向ける、僧侶の読経を入れる、ひとりずつ声をかける時間を取る。何をするかを事前に決めておくことが、満足度を大きく左右します。葬儀社との打ち合わせの段階で、炉前で何ができるかを確認しておいてください。

火葬までの安置が数日に及ぶこともある

東京23区では火葬場の予約が取りにくく、安置が数日続くケースがあります。安置先をどこにするかで、費用も面会のしやすさも変わるものです。

以下の記事では安置場所の選び方と日数による費用の変わり方について、詳しく解説しています。

ご遺体の安置場所と費用|東京の火葬待ち日数と1日あたりの料金

直葬の費用内訳|プラン料金と実費を分けて見る

グラフのレポートと請求書と電卓

直葬の費用は、次の3つで構成されます。

区分内容見積もりでの扱い
① 葬儀一式搬送・安置・棺・骨壺・スタッフ広告のプラン料金は、多くの場合この部分のみ
② 実費火葬料金・安置施設利用料・ドライアイス別途加算されることが多い
③ 任意費用読経のお布施、戒名料など依頼する場合のみ

最初に確認すべきなのは、プラン料金に火葬料金が含まれているかどうかです。ここが含まれていないと、総額の見え方が大きく変わります。

2026年4月から23区の火葬料に助成制度が始まった

東京23区では、東京博善が運営する民営火葬場が区民葬儀の取扱いを取りやめたことを受け、特別区が新たな助成制度を設けました。

「特別区は令和8年4月より、特別区区民葬儀利用者のうち、特別区が指定する民営火葬場を利用した区民を対象とする、23区共通の助成制度を開始します。」出典:荒川区 区民葬儀

助成額は、大人が27,000円、満6歳以下の小人が15,000円を上限とします。対象となる火葬料金は大人87,000円・小人50,000円で、区民葬儀メニューの祭壇または霊柩車を1つ以上利用していることなどが条件です。申請は火葬を行った日の翌日から2年以内となります。

板橋区の戸田葬祭場は制度の扱いが異なる

注意したいのが、板橋区内の戸田葬祭場は、この助成制度の対象外という点です。戸田葬祭場では区民葬儀の火葬券が使えるため、助成ではなく別の仕組みで費用が抑えられます。

つまり、どの火葬場を使う前提の見積もりなのかで総額が変わります。ここが、板橋区・荒川区で直葬を検討する際の重要ポイントです。制度の詳細や区ごとの手続きは、費用の記事にまとめています。

以下の記事では葬儀費用の内訳と助成制度の使い方について、詳しく解説しています。

板橋区・荒川区のご葬儀|葬儀費用の内訳

火葬待ちが延びると安置費用が積み上がる

火葬場の予約が取れず安置が延びると、安置施設の利用料とドライアイス代が日数分だけ増えます。「安置が3日になった場合」「5日になった場合」の金額も、見積もりの段階で確認しておきましょう。

直葬を選ぶ前に必ず確認する2つのこと

寺院の本堂と香炉

直葬を決める前に、必ず確認しておきたいことが2つあります。あとから「先に相談しておけばよかった」とならないよう、順番を押さえておきましょう。

1.菩提寺の意向

直葬で最も深刻なトラブルが、菩提寺への納骨を断られるケースです。読経も戒名もない形で送ることを、菩提寺が受け入れないことがあるためです。

菩提寺がある場合は、直葬を決める前に必ず相談してください。相談の結果、「炉前で読経だけ入れる」「戒名は授かる」といった折衷案で折り合えることも多くあります。

先に決めてから事後報告になると、話がこじれます。順番を逆にしないことが肝心です。

2.親族の理解

「式をしないなんて」という価値観のご親族がいると、後々まで関係にしこりが残ります。

決定前にキーパーソンへ「費用や故人様の意向をふまえて直葬にする」と伝え、炉前でお別れできることも説明しておくと、受け止められ方が変わります。伝える順番と、伝える相手を間違えないことが大切です。

後悔しやすい5つのケースと対策

ノートパソコンで相談する高齢の夫婦

実際に直葬を選んだご家族から聞かれる声と、その対策をまとめます。

後悔の声対策
お別れがあっけなかった炉前の時間に花入れ・読経を加える。前日に安置室で面会の時間を持つ
呼ばなかった人から不満が出た事後の挨拶状で丁寧に報告し、弔問の受け入れ方針を決めておく
納骨先で断られた菩提寺へ事前相談する。菩提寺がない場合も納骨先の規定を確認する
香典・弔問の対応が葬儀後に集中した式がないぶん弔意は後から届く。返礼の準備を想定しておく
後から気持ちの整理がつかなくなった四十九日や一周忌に、あらためてお別れの会や法要を営む

直葬+後日の会という二段構え

5つ目の対策として挙げた「後日あらためて会を営む」は、費用を抑えつつ、お別れも大切にできる現実的な選択です。

直葬で火葬まで済ませ、四十九日や一周忌のタイミングで親しかった方に集まっていただく。急いで決めなくてよいぶん、落ち着いた会を準備できます。「直葬にすると何もできない」わけではありません。

直葬と火葬式・一日葬の違い

2つのはてなマークを持つスーツの女性

「直葬」と「火葬式」はほぼ同義で使われます。ただし葬儀社によっては、炉前のお別れや読経の時間をしっかり設けるプランを「火葬式」として区別する場合があります。

形式通夜告別式お別れの時間
直葬・火葬式なしなし炉前の5〜10分程度
一日葬なしあり告別式で1時間程度
家族葬(2日)ありあり通夜と告別式の2日間

もう少しお別れの時間を持ちたい場合は、告別式を行う一日葬が次の選択肢になります。費用は上がるものの、儀式としてのお別れを残せるのが違いです。

以下の記事では葬儀の形式ごとの特徴と選び方について、詳しく解説しています。

板橋区・荒川区の葬儀の種類とメリット・デメリット

直葬(火葬式)についてよくあるご質問

Q&Aと書かれた木のブロック

直葬を検討する方からよく寄せられる質問を、5つにまとめました。

直葬の参列人数に決まりはある?

炉前のスペースの都合上、10名前後までが目安です。人数が多くなる場合は、火葬場に事前確認します。

直葬でも戒名は授かれる?

菩提寺に授かるか、僧侶手配の際に依頼できます。納骨先が戒名を前提とする場合もあるため、納骨先の規定とあわせて確認してください。

直葬の服装はどうすればいい?

身内のみの場合は、地味な平服で行うご家庭もあります。参加者間で申し合わせておけば問題ありません。

生活保護を受けていても葬儀はできる?

条件を満たせば、葬祭扶助による福祉葬が可能です。ただし必ず火葬の前に福祉事務所へ申請する必要があります。火葬後の申請は認められないため、順番にご注意ください。

納骨先はいつまでに決めればいい?

お墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、納骨先は火葬後に検討して構いません。自宅で保管しながら決めることもできます。

直葬(火葬式)のご相談は自由なお葬式へ

白い花を生けた花瓶

直葬は、費用を最小限に抑えられる形式です。ただしお別れの時間と菩提寺への配慮を欠くと、後悔が残りやすい形式でもあります。

自由なお葬式(ファミそう株式会社)は、板橋区の「自由なお葬式 大山駅前」、荒川区の「自由なお葬式 町屋」の直営会館を運営しています。直葬でも、面会できる安置と炉前のお別れの時間を大切にご案内します。

どの火葬場を使うか、助成制度が使えるか、安置が何日になりそうか。総額に関わる部分を整理したうえでお見積りをお出しします。ご相談は24時間365日承ります。