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葬儀コラム

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【板橋区・荒川区のご葬儀】寝台車(搬送車)とは?霊柩車との違いや手配方法・費用について解説

寝台車 (2)

ご葬儀の際、故人様を病院やご自宅から葬儀式場、そして火葬場へと搬送する役割を担う車には、
寝台車(搬送車)の2種類があることをご存知でしょうか。
どちらも故人様を敬意をもって搬送するという点は共通していますが、使用される場面や車の構造には明確な違いがあります。

本記事では、搬送車と霊柩車の違いを詳しく解説するとともに、搬送車の手配方法や費用の目安、選び方のポイントについても分かりやすくお伝えします。
もしもの時に慌てないためにも、ぜひ最後までお読みください。

寝台車とは?

寝台車 (1)

寝台車(搬送車)は、ご逝去された方を病院や自宅、施設などから、ご安置場所や葬儀会場まで安全にお運びするための専用車両です。
寝台車の運行には、貨物自動車運送事業法に基づいて国土交通大臣から許可を受ける必要があり、運営する事業者は法令を遵守して適切に管理しています。

また寝台車は、見た目が控えめで周囲に配慮されたデザインが多く、深夜や早朝の搬送にも対応可能です。

寝台車の役割と用途

寝台車(搬送車)は、故人様を安置場所や葬儀会場まで安全かつ丁寧に搬送するための専用車両です。
病院や自宅、施設などでご逝去された際に利用され、遺族が故人をお見送りする大切な時間を支える役割を担います。
搬送の際には、故人様の尊厳を守りつつ、周囲への配慮も欠かさない対応が求められるため、葬儀社や専門業者が手配をおこなうのが一般的です。

車両の特徴と装備

寝台車は、故人様を棺に納めない状態で搬送できるよう、ストレッチャーが固定できるような特別な装備が施されています。
車両内には、故人様を安置するための専用スペースがあり、清潔な布や防水シートが用意されているほか、搬送中の振動を軽減するための装置や、冷却装置を備えた車両もあります。

外観は一般的なワゴン車やバンに近いデザインで、周囲に目立たないよう配慮されています。
これにより、周囲の方々への心理的負担を軽減しつつ、故人様を丁寧にお運びすることができます。

搬送が必要になる場面

寝台車が必要となるのは、主に以下のような場面です。

  1. 病院や施設から自宅や安置施設への搬送
    ご逝去後、病院や施設から故人様をご自宅、または安置場所まで移動させる際に利用します。
  2. 自宅から葬儀会場への搬送
    自宅で安置された後、通夜式や葬儀・告別式を行うため葬儀式場へお運びします。
  3. 遠方への搬送
    故人様の希望や遺族の事情により、長距離の搬送が必要な場合の搬送も担います。

こうした場面では、ご遺族様が安心して故人様を見送ることができるよう、専門知識を持つスタッフが対応します。

寝台車と霊柩車の違い

霊柩車

寝台車と霊柩車はどちらもご遺体を搬送する車両ですが、役割や使用されるタイミング、外観などに違いがあります。

項目寝台車霊柩車
役割安置場所への搬送火葬場への搬送
使用タイミングご逝去後〜葬儀前葬儀後〜火葬
外観バン型、ワゴン型など、一般車両に近い宮型、洋型(リムジン型)、バン型など
装備ストレッチャー固定装置、安置スペース、付き添いスペース棺を納めるスペース

ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

霊柩車と寝台車の役割の違い

寝台車は、ご逝去された場所(病院や施設、ご自宅など)から、故人様を安置する場所(ご自宅、葬儀社や斎場の安置施設など)まで搬送する役割を担います。
ご葬儀の前段階で活躍する車両で、ご遺族様に同乗いただくことも可能です。

一方、霊柩車は葬儀が終了した後、故人様を葬儀会場から火葬場へお送りする役割を担います。つまり、ご葬儀の最後に使用される車両です。
寝台車は「お迎え」、霊柩車は「お送り」の役割を担っていると考えると分かりやすいでしょう。

使用されるタイミングの違い

寝台車は、ご逝去の直後から安置場所への移動や、安置場所から葬儀会場への搬送など、葬儀準備の段階で使用されます。
特に深夜や早朝など、時間を問わず対応可能な点が特徴です。

一方、霊柩車は葬儀の最終段階で利用され、葬儀会場から火葬場へと故人様を送り届ける役割を果たします。
さらに、霊柩車は故人様の位牌や遺影を抱えるご遺族様のみが助手席に乗車することを基本としています。

このように、寝台車はご逝去後すぐ、霊柩車はご葬儀後というタイミングで使用される点が異なります。

外観や装備の違い

寝台車は一般的な車両に近い外観で、周囲に配慮した控えめなデザインが採用されています。
内部にはストレッチャーや棺を固定する装備があり、故人を安全かつ丁寧にお運びできるよう工夫されているほか、付き添いの方が同乗できるスペースも確保されています。
なお最近では、葬儀の簡素化にともない、霊柩車としての役割も併せ持つ構造の寝台車も増えつつあるようです。

霊柩車は、寝台車に比べると外観に特徴があります。
かつては宮型と呼ばれる宗教的建築様式を模した豪華な装飾を施した車両が主流でしたが、近年では火葬場周辺の住民への配慮から、洋型と呼ばれるリムジンタイプや、バン型をベースにしたシンプルな車両、バス一体型などが主流となっています。
霊柩車には棺を安置するための専用スペースが設けられており、葬儀の厳粛な雰囲気を演出する役割も果たします。

基本的には、寝台車は目立たない外観で実用性を重視した構造、霊柩車は儀礼的な意味合いを持つ外観という違いがあります。

寝台車の手配方法と目安費用

寝台車をスムーズに手配する方法は、大きく分けて「葬儀社が決まっている場合」「葬儀社が決まっていない場合」で流れが異なります。

葬儀社が決まっている場合の手配方法

葬儀社がすでに決まっている場合は、直接葬儀社に連絡して寝台車の手配を依頼するのが一般的です。
ご逝去の連絡を受けた葬儀社が、故人様を搬送するための寝台車を速やかに手配します。
多くの葬儀社では、24時間365日対応しており、深夜や早朝の依頼にも柔軟に対応可能です。

葬儀社が決まっていない場合の手配方法

ご不幸は突然に訪れるものですので、もしもの時に、搬送を依頼する葬儀社が決まっていないというケースも珍しくないでしょう。
特に病院で亡くなった場合、霊安室に安置できるのは長くても半日程度ですので、うろたえてしまうのも無理はありませんが、必要以上に慌てて葬儀社を決めなくても大丈夫です。

どうしても葬儀社が決まらない場合は、ご遺体搬送専門業者に搬送を依頼する、もしくは病院に葬儀社を紹介してもらうなどの選択肢があります。
ただし、紹介された葬儀社が必ずしも希望に合うとは限らないため、搬送後に他の葬儀社に変更することも可能です。

費用相場と追加料金の一例

寝台車の利用料金は、タクシーと同様に走行距離に応じて決まるため、距離が短ければ負担は少ないですが、長距離になればなるほど高額になります。

移動距離ごとの費用目安

  • 10km以内
    • 費用目安:15,000円~25,000円
    • 病院や施設から近隣の安置場所への搬送の場合に該当します。基本料金内で対応可能なケースが多いです。
  • 10km~30km
    • 費用目安:20,000円~35,000円
    • 自宅や葬儀会場、少し離れた安置施設への搬送が含まれます。搬送距離が10kmを超えると追加料金が発生することがあります。
  • 30km~50km
    • 費用目安:30,000円~50,000円
    • 長距離搬送となり、距離に応じた追加料金(10kmごとなど)が加算されるのが一般的です。
  • 50km以上
    • 費用目安:50,000円~100,000円以上
    • 他県への搬送や、特別な事情で遠方の安置場所や葬儀会場へ運ぶ場合に該当します。搬送距離による加算のほか、高速道路の利用料や深夜料金などが追加されることもあります。

追加料金の一例

  • 時間帯による加算:深夜・早朝(22:00~翌6:00)の搬送は、通常料金に5,000円~10,000円程度の追加料金が発生する場合があります。
  • 特殊対応費用:階段の上り下りや特殊な設備が必要な場合は、別途料金がかかることがあります。
  • 高速道路料金:高速道路を利用する場合は、実費が請求されるのが一般的です。

近年では、葬儀プランの基本料金に10kmまでの搬送料金が含まれていることもありますが、10kmを超える場合は追加料金が発生するのが一般的です。
ただし、料金体系は葬儀社や搬送業者によって異なるため、事前に見積もりを確認することをおすすめします。

搬送が遠方になる場合の選択肢

遠方でご逝去された方のご葬儀を、自宅近くで執り行う場合、長距離のご遺体搬送が必要となるため、費用が高額になりがちです。
また病院や高齢者施設などで亡くなられた場合、早めの搬送を求められることも珍しくありません。

遠方からの搬送を検討するうえでは、上記のような条件を考慮して、最適な搬送方法を選択する必要があります。

寝台車は現地で手配する

亡くなられた場所からの搬送費用を抑えるためには、葬儀の施行を担当する葬儀社に依頼するのが一般的です。
しかしながら、遠方の病院や高齢者施設などで亡くなられた場合、霊安室で一時安置できる期間も限られるため、葬儀を担当する地元葬儀社に搬送を依頼した場合、現地に到着するまでに時間がかかってしまいます。

もしもご逝去場所までのお迎えと、自宅近くの葬儀社までの搬送のみを依頼するのであれば、現地の葬儀社ではなく、ご遺体搬送専門業者を利用することで、費用負担を抑えられる可能性があります。

骨葬を選択する

搬送が長距離になると、それだけ移動に伴う料金が高くなってしまいます。
費用負担を抑えたい場合は、故人様が亡くなった地域の火葬場で荼毘に付し、後日ご遺骨を祭壇にご安置してのお葬式「骨葬」を検討するのも、ひとつの案として心に留めておきましょう。

「骨葬」に違和感があるご遺族様もいらっしゃるかもしれませんが、実は東北や九州の一部地域では、一般的に行われている葬儀の形式でもあります。
ご遺骨であれば、ご遺族様が鉄道などの公共交通で運ぶこともできますので、搬送にかかる費用面の負担を軽減できます。
また「骨葬」であれば、落ち着いてからご葬儀日程を決められる点も、大きなメリットといえるでしょう。

寝台車の利用に関するよくある質問

寝台車について、お客様から寄せられることの多い質問をまとめました。

Q寝台車と霊柩車の違いは何?

寝台車は、病院や施設など亡くなられた場所から、ご遺体を安置する場所へ運ぶため、および安置場所から葬儀会場までの搬送に利用される車両です。
一方、霊柩車は葬儀後に故人様を火葬場まで運ぶ車両です。両者は役割だけでなく、外観にも違いがあります。

Q寝台車の利用料金の目安は?

寝台車の利用料金は、距離によって異なります。10㎞以内であれば15,000円〜25,000円ほどが一般的ですが、状況によっては追加料金が発生する場合もありますので、詳細は業者に確認しましょう。

Q自家用車で故人を搬送してもいいの?

法律上、亡くなった方のご遺体を、ご遺族様自身が自家用車で搬送すること自体は問題のない行為です。しかしながら、ご遺体を固定することが難しい自家用車での搬送は、衛生面や安全面にくわえ、適切なご遺体保全の観点からもおすすめできません。

安心・安全な搬送を実現するためには、専門業者や葬儀社に依頼することを強く推奨いたします。

おわりに

本記事では、ご逝去後、最初の手続きの一つである寝台車(搬送車)について詳しく解説しました。
寝台車が担う役割や手配方法、霊柩車との違い、費用相場などについて、大まかにご理解いただけたかと思います。

板橋区・荒川区の「自由なお葬式」では、24時間365日・深夜・早朝を問わず対応しており、最短30分でのお迎えが可能です。
また、24時間受け入れ可能な安置施設も完備しておりますので、ご自宅へのご安置が難しい場合も、安心してご連絡ください。