祭壇選びは、葬儀全体の印象や費用に大きく影響するため、事前に基本的な種類や選び方を知っておくことが重要です。
なぜなら、故人様が大切にされていた宗教や、お葬式を執り行う会場の広さ・設備によって、選ぶべき祭壇は異なるからです。
祭壇の選び方を誤ると「費用が高くついた」「もっときれいな祭壇で送ってあげればよかった」といった、後々の後悔につながることも少なくありません。
だからこそ、お葬式を行う際には、故人様が信仰されていた宗派や、使用する会場のサイズ、予算、故人様らしさを踏まえ、葬儀社と相談しながら祭壇を選ぶことが大切です。
この記事では、後悔しない祭壇の選び方や、祭壇の種類についてご紹介します。
知っておくべき祭壇の基本的な役割とは?

葬儀祭壇とは、葬儀・告別式の会場に設営される祭祀空間のことを指します。遺影写真や位牌、供花、供物などを飾り、参列者が故人様に祈りを捧げる場として中心的な役割を担います。
葬儀祭壇の主な役割は以下の通りです。
- 故人様を偲ぶ空間の演出:遺影や思い出の品を飾り、故人様の人柄や人生を表現する
- 宗教儀礼の場:読経や焼香など、宗教的な儀式を執り行う中心となる
- ご遺族の想いを形にする:花の種類や色、デザインを通じて、故人様への感謝や愛情を表現する
葬儀祭壇の成り立ち
現在のような葬儀祭壇が広く定着したのは、比較的近代のことです。
かつての日本では自宅葬が一般的であり、座敷や仏壇の前に簡易的な祭壇を設ける形式でした。明治期に「告別式」という形式が生まれ、大正から昭和にかけて徐々に普及していきます。この流れの中で、会場に据え置く形式の祭壇も発展していきました。
白木祭壇は戦前から用いられており、段数や装飾の豪華さが「立派な葬儀」の象徴とされた時代もありました。戦後は葬儀会館が各地に広まり、会館葬が増加していきましたが、その普及の時期や程度には地域差もあります。
1990年代以降は生花祭壇が広まり、近年では故人様の趣味や人柄を反映したオリジナルデザインの祭壇も増えています。
祭壇は時代や地域の慣習とともにそのかたちを変えながら、今も「故人様とご遺族をつなぐ祈りの場」としての役割を担い続けています。
祭壇の種類とは?基本の5つを解説

日本の葬儀における祭壇には、「白木祭壇」「生花祭壇」といった次のような5つの代表的な形式があります。
(1)白木祭壇:仏式の定番で、未塗装の白木を多段に組み立てた格式ある祭壇
(2)生花祭壇:生花で飾る華やかな形式で家族葬や無宗教葬で人気
(3)神式祭壇:三種の神器や榊を配した、神道に基づく神聖な構成が特徴
(4)キリスト教式祭壇:十字架と白布を中心に、シンプルな祭壇
(5)オリジナル祭壇:故人様の趣味やテーマを反映し、個性を表現できる祭壇
それぞれ用途や宗教に応じた特徴があり、先にも触れた白木祭壇は、仏式で最も一般的な格式ある形式として、今も根強い支持を集めています。
この章では、祭壇の種類や、その特徴についてご紹介いたします。
(1)白木祭壇
白木祭壇は、未塗装の白木を使用し、段飾りで構成された仏式葬儀で広く用いられる伝統的な祭壇形式です。
ご本尊を中心に、位牌や遺影、ご供花を配置するスタイルで、厳かな雰囲気と格式の高さが特徴です。
地域や宗派によって段数や装飾が異なることもあり、特に年配の方をお見送りする際には「しっかりとした形式で」というご意向に沿いやすい形式です。
ただし、祭壇の規模によっては費用が高くなる場合があるため、事前の確認が大切です。
(2)生花祭壇
生花祭壇は、生花を用いて飾る祭壇で、近年、家族葬や無宗教葬を中心に選ばれるケースが増えています。
色やデザイン、花の種類などを自由に選べるため、故人様の趣味や人柄を映し出した演出ができるのが特徴です。写真や思い出の品を添えて「故人様らしさ」を形にしたいご家族様に特に好まれています。
なお、造花(アーティフィシャルフラワー)を用いて同様のデザインを施すことも可能です。
(3)神式祭壇
神式祭壇は、神道の儀礼に基づいて構成された祭壇です。
白木を基調とし、鏡・剣・勾玉の三種の神器の模造品、榊、米、塩、水などの神饌(しんせん)を配置します。
仏具ではなく神具を使用し、玉串台を設けるのが特徴です。
(4)キリスト教式祭壇
キリスト教式の祭壇は、中央に十字架と白布を配し、遺影やキャンドルを添えるシンプルな祭壇です。
カトリックやプロテスタントなど宗派によって細かな違いはありますが、祈りの空間として清潔感と厳粛さが重視されています。
白系のお花を添えることも一般的ですが、華美にならないよう控えめな装飾が原則です。
(5)オリジナル祭壇
故人様の人柄やご家族の想いを反映した自由なスタイルの祭壇が「オリジナル祭壇」です。
故人様の趣味の品、写真、映像、音楽などを取り入れたり、海・空・自然などのテーマに沿って装飾したりと、形式にとらわれない祭壇でお葬式を執り行うことができます。
特に無宗教葬やホテル葬のお別れの会などで多く見られます。
形式にとらわれない「祭壇なし」のお葬式
祭壇を設けない葬儀形式も、日本では少しずつ増えてきています。
例えば通夜・告別式を省いて火葬のみを行う「直葬」や、宗教色を持たずに音楽や黙祷を中心とする「無宗教葬(自由葬)」がその代表です。
葬儀形式や宗派にとらわれず、故人様との静かな別れを望む方に「祭壇なし」のお葬式が選ばれています。
祭壇がないため、会場設営や祭具の費用が不要となり、葬儀全体の費用は20万〜50万円前後と比較的抑えられやすい傾向にあります。
【板橋区・荒川区】失敗しない祭壇の選び方

葬儀の祭壇は、「宗教・人柄・規模・予算・会場」に応じて選ぶことが大切です。
特に板橋区・荒川区のように式場が限られる地域では、祭壇のサイズ感と式場の設置条件とのバランスが重要なポイントとなります。
(1)宗教や形式に応じた種類を葬儀社と相談する
(2)会場サイズと参列者数に合った大きさを選ぶ
(3)生花祭壇は費用の内訳を事前に確認する
(4)「故人様らしさ」を重視するか家族で話し合う
また、故人様への想いが強い場合には、家族間で意見をすり合わせつつ葬儀社と相談しながら進めることで後悔しないお葬式を執り行うことができます。
(1)宗教や形式に応じた種類を葬儀社と相談する
葬儀において祭壇の種類を宗教や宗派に合わせて選ぶのは、お葬式をトラブルなく、故人様らしい形で執り行うために欠かせません。
先にも触れたように、祭壇の形式や装飾には宗教ごとの明確な違いがあります。まずは故人様のご供養の方針や、ご遺族様がどういった形式のお葬式を望んでいるのかを整理して、それに合った祭壇を選ぶようにしましょう。
(2)会場サイズと参列者数に合った大きさを選ぶ
祭壇のサイズは、葬儀会場の広さと参列者の人数に見合ったバランスが重要です。
会場の広さに対して大きすぎる祭壇は、設営費や花材の費用が余計にかかる原因となりますし、逆に小さすぎても寂しい印象を与えてしまいます。
祭壇と会場スペースのバランスが悪いと、お葬式全体の雰囲気を損ねてしまうため、事前に式場の広さや設備について葬儀社に相談しながら、適正なサイズの祭壇を選定しましょう。
(3)生花祭壇は費用の内訳を事前に確認する
生花祭壇はその華やかさゆえに人気ですが、花材の種類や本数や設営費用などで大きく価格が変わります。
そのため見積もりで費用の総額だけを見て契約してしまうと、後から追加請求が発生することがあります。
そういった費用トラブルを防ぐためにも、事前に「花の本数」「種類」「設営人件費」の内訳を確認して、その金額に納得してから葬儀社に依頼することをおすすめします。
(4)「故人様らしさ」を重視するか家族で話し合う
「故人様らしさ」をどこまで装飾やレイアウトで表現するかを、家族で話し合っておくことが重要です。
伝統的な形式を尊重するのか、それとも故人様の趣味や人生観を反映した自由なデザインにするのかによって、祭壇のレイアウトや必要となる費用も大きく変わってきます。
想いが強いほど意見が分かれやすく、方針を曖昧にしたまま進めてしまうと「もっと話し合っておけばよかった」という後悔を残しやすくなります。
ご遺族全員で事前に、葬儀と祭壇のイメージを共有しておくことで、そうした後悔を防ぎやすくなります。
おわりに

葬儀の祭壇は、宗教や形式、故人様の人柄、予算、会場の条件など、複数の要素を踏まえたうえで、葬儀社と相談しながら選ぶことが大切です。
特に板橋区・荒川区のように式場の広さや設備が限られるエリアでは、会場サイズと祭壇のバランスを考慮しつつ、ご遺族様が納得できる形の祭壇を選定することで、納得のいくお葬式を執り行いやすくなります。
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