葬儀式場選びで後悔しないために|最低限チェックしておくべきポイントを紹介

葬儀は人生の最後を彩る大切な儀式ですので、式場選びも重要な要素の一つです。
しかし近年では、多種多様な形式の式場が各地に設置されているため、何を基準に選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、葬儀における式場選びのポイントについて、詳しく紹介いたします。

ポイント①立地や交通アクセス

葬儀を滞りなく営むためには、葬儀に携わるすべての方にとって、来場しやすい式場を選ぶ必要があります。
またご遺族様にとっては、故人様のご安置から葬儀終了まで何度も足を運ぶ場所でもありますので、立地や交通アクセスは重要なポイントです。

参列者にとっての利便性

参列者にとって来場しやすい立地条件は、大都市周辺と郊外地域とで大きく異なります。
自家用車での移動が主流となっている郊外地域であれば、一定数以上の車を収容可能な駐車場が設置されている式場を選択すべきでしょう。
また参列者の中に、ご年配の方や車イスをご利用の方がいらっしゃる場合は、降車後の移動ができるだけ少なくて済むよう、入り口付近に車を止められるスペース(車寄せなど)が用意されていると安心です。

一方、公共交通機関の利用者が多くを占める大都市の周辺地域では、電車やバスでのアクセスしやすさを重視すべきでしょう。
最寄りの駅やバス停から徒歩圏内が理想ですが、式場までの道のりがシンプルで、目印になるような店舗や建物があれば、土地勘のない方でも来場しやすいでしょう。
このほか、遠方から参列いただく方がいらっしゃる場合は、乗り換えの利便性にも配慮が必要です。

自宅や火葬場との距離

葬儀の準備を進めるにあたって、葬儀社からは必要書類の提出や遺影用写真の提供などを求められるケースが多いため、喪主様・ご遺族様が式場を訪問する機会は、想像以上に多くなりがちです。
特に式場の安置施設を利用している場合は、通夜式までのあいだ面会に訪れる事もありますので、できるだけ自宅から近い式場を選んだほうが安心です。

また火葬場に併設された式場を利用するケースを除いて、出棺後は火葬場に移動することとなりますので、あまり距離が離れていると負担が大きくなります。
もしも、参列者の中にご年配の方や体の不自由な方がいらっしゃる場合は、できるだけ火葬場に近い式場を選びましょう。

周辺環境

葬儀式場は、故人様と最後の時間を過ごす場所でもありますので、静かで落ち着いた雰囲気の式場を選びましょう。
また遠方から参列する方がいらっしゃる場合は、徒歩圏内に宿泊施設や飲食店・コンビニなどがあると便利です。

葬儀式場を選ぶ際は、式場の内部だけでなく、周辺環境にも目を向けておくことをおすすめします。

ポイント②式場の規模と設備

葬儀に対する消費者ニーズが多様化した現在では、家族葬向けの小規模ホールから、100名以上収容可能な大規模斎場まで、さまざまな規模の式場が存在します。
また設備の整備状況も式場ごとに異なりますので、外観だけでなく内部の確認も必要です。

収容人数

ほとんどの葬儀式場には最大収容人数が設定されていますので、想定される参列者数にもとづいて、適切な広さの式場を選びましょう。
多くの参列が予想される一般葬の場合は、広めの式場を確保しておけば、窮屈な思いをせずに済みます。
一方、少人数での家族葬を希望する場合は、あまり広すぎると寂しい印象になりますので、コンパクトな式場をおすすめします。

葬儀の参列者数は1件1件で異なるため一概には言えませんが、葬儀形式ごとの大まかな参列者数目安は以下の通りです。

葬儀形式参列者数の目安
直葬(火葬式)1名~10名ほど(同居の家族など近親者が中心)
家族葬5名~30名ほど(家族や親族・親しい友人など)
一般葬50名以上(生前にご縁のあった方が幅広く参列可能)

近年では「式場見学会」を催す葬儀社も多くなっていますので、時間が許すようでしたら参加してみることをおすすめします。
実際に利用する式場を、ご自身の目で確認しておけば、式場の広さや雰囲気を体感できますので、葬儀当日の具体的なイメージもわきやすくなります。

「百聞は一見に如かず」という言葉の通り、パンフレットなどからのみ情報を得るのと、実際に目で見て、手で触れて確かめるのとでは、得られる情報量に雲泥の差があります。
最近では、式場以外の安置室や親族控室・会食室などの見学にも対応している葬儀社が増えつつありますので、上手に活用いただければと存じます。

設備の充実度

葬儀式場は、建設された時代によって設備の整備状況も異なるため、事前の確認が必要です。
最近になって新設された式場では、建物内の設備もホテル並みに充実しているケースが多くなっている一方、長いあいだ利用されている施設の中には、整備が追い付いていないケースも散見されます。

もしも通夜式後に付き添い安置を希望する場合は、式場に宿泊できることが必須条件となります。
とはいえ、ひとまず仮眠できれば良いという方と、自宅同様に過ごしたいという方では、当然ながら必要となる設備が異なります。
また宿泊可能人数は式場ごとに異なりますので、事前に確認しておくべきでしょう。

このほか、ご年配の方や車イスをご利用の方が参列される場合は、バリアフリー設計が求められますし、小さなお子様連れの方がいらっしゃる場合は、ベビーシートや授乳室の用意があると安心です。
また遠方から参列される方が多い場合、式場に更衣室やコインロッカーなどが備えられていれば、喪服のまま長距離を移動せずに済みます。

葬儀の形式や参列者の年齢層によって、必要となる設備は異なりますので、参列いただく方の利便性を考慮したうえで、あらかじめリストアップしておくと良いでしょう。

ポイント③式場スタッフ

大切な方のご葬儀を滞りなく営むためには、式場スタッフによるきめ細やかなサポートが欠かせません。
後悔のない葬儀を実現するためには、式場スタッフの力量が大きく影響しますので、葬儀に関する知識や経験が豊富なスタッフが在籍している式場を選びましょう。

式場スタッフの力量は、その立ち居振る舞いや受け答えから、ある程度類推できますし、顔を合わせて言葉を交わした時の印象も重要です。
できれば事前相談会や式場見学会などに足を運んで、式場スタッフの人柄や対応を確認しておくと、通夜・葬儀当日も安心です。

ポイント④費用

葬儀式場の利用料金は、収容人数が多く広い式場ほど高額になる傾向にあるものの、大都市の中心部では、小規模な式場でも想像以上に高額になるケースも珍しくありません。
また地方公共団体などが運営する公営式場と、葬儀社などが運営する民営式場では、同じエリア内でも費用相場が異なります。

公営斎場は、地域住民であれば比較的少ない費用負担で利用できるものの、公共施設ですので人の出入りも多く、老朽化した施設の整備が追いついていないケースも散見されます。
一方、民間の営利企業である葬儀社の式場は、利用する方への配慮から設備が整った式場が多く、希望にもできる限り応えてくれるケースが多いようです。

費用と使いやすさのいずれを優先するかについては、ご家庭ごとに判断の分かれるところですが、式場利用料は葬儀費用の総額にも影響を与える部分ですので、予算にあった式場を選びましょう。
良心的な葬儀社であれば、葬儀費用を抑える方法についても、最適なアドバイスを提供してくれますので、あらかじめ立てた予算を伝えて相談してみてください。

まとめ

故人様を偲び、最後の時間を共にする葬儀式場選びは、後悔のない葬儀を実現するための第一歩となります。
ご遺族様が心から満足できる式場を選ぶうえで、今回紹介したポイントをお役立ていただければ幸いです。