もしもの時に慌てないために|葬儀の事前相談で得られる5つのメリット

大切な身内に不幸があった場合、ご遺族様は深い悲しみの中で、さまざまな手続きや準備に追われることになります。
ご逝去から通夜・葬儀までの期間は2日~3日ほどが一般的ですので、この短い期間で冷静な判断を下して納得いく選択をするのは難しいでしょう。
そこで、近年注目を集めているのが「葬儀の事前相談」です。

葬儀の事前相談とは、亡くなる前に葬儀の内容や費用などについて相談し、疑問や不安を解消するためのサービスです。
この記事では、葬儀の事前相談のメリットについて、5つのポイントに重点を置き、分かりやすく解説します。

メリット①葬儀に関する不安や疑問を解消できる

葬儀は大切な方を見送るための重要な宗教儀式ですので、その準備も大過なく円滑に進めたいところです。
とはいえ、身内の葬儀は初めて経験する方も多いため、不安に感じるのも無理はありません。

しかし葬儀の事前相談では、葬儀の流れや必要な手続き・費用の目安などについて詳しく説明を受けられるため、多くの疑問が解消されます。
くわえて葬儀の事前相談は、経験豊富なスタッフが担当するケースも多いため、質問にも丁寧に回答してもらえます。

また葬儀の事前相談は、心身ともに余裕がある状況で利用できるのも、メリットの1つといえるでしょう。
大切な身内を亡くしたばかりのご遺族様は、大きなストレスにさらされている状態ですので、判断力が低下するのも無理はありません。
しかし葬儀の事前相談を利用する時点では、さしあたって慌てる必要はないため、精神的に安定した状態で詳しい説明を受けられますし、自分自身の考えをまとめるのも容易です。
さらに式場スタッフの教育レベルなども落ち着いて観察できるため、葬儀社を選ぶうえで大いに役立つことでしょう。

葬儀に対する漠然とした不安が打ち消されれば、もしもの時にも慌てずに、落ち着いて準備を進められる可能性は高まります。
上記のような点から、葬儀に対する不安や疑問を解消するうえで、事前相談は非常に有益といえるでしょう。

メリット②希望に合った葬儀を実現できる

葬儀は、故人様の死を悼み、ご供養するための儀式であると同時に、ご遺族様が大切な方の「死」を受け入れ、気持ちを整理するための大切な時間でもあります。
そのため、故人様の尊厳を守りつつ、ご遺族様にとっても、参列いただいた方々にとっても、心に残る葬儀にしたいと考えるのは当然のことです。

とはいえ、長い人生の中でも、身近な方の葬儀は何度も経験するものではないため、どんな葬儀にしたいのか具体的にイメージできる方は、決して多くはないでしょう。
しかしながら、経験豊富な葬儀社スタッフと会話を繰り返す中で、少しずつ考えがまとまる可能性もあります。

また葬儀の事前相談で式場に足を運ぶ場合は、実際に利用する式場の広さや雰囲気などを、ご自身の目で確認できる「式場見学」をおすすめします。
最近では安置室や親族控室・会食室など、式場以外の部分を見学できる葬儀社も増えつつありますので、設備の充実度なども確認できます。

特に、気心の知れた方だけで見送る家族葬では、周囲の目を気にすることなく、ご遺族様の意向を反映した葬儀の実現が可能です。
理想とする葬儀のかたちを、明確に思い浮かべるためのきっかけとして、葬儀の事前相談を上手に活用していただければと存じます。

メリット③葬儀費用を事前に把握できる

身近な方の葬儀は、日常的に経験するものではないため、必要となる費用について詳しく把握している方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
そのため葬儀に関するお悩みの中でも、費用に不安を感じる方は非常に多いようです。

葬儀費用に対する悩みの解消にも、葬儀の事前相談は大いに役立ちます。
葬儀の事前相談では、葬儀費用の内訳や相場などについて詳しい説明を受けられますし、疑問点を質問することもできます。
また希望の葬儀内容やご予算、大まかな参列者数を伝えれば、詳細な見積書の作成も可能です。

さらに、複数の葬儀社で事前相談を利用すれば、それぞれの見積書を比較できますので、信頼できる葬儀社を選ぶ際の参考にもなります。
葬儀の事前相談は何度でも受けられますし、費用が掛かることはほとんどありませんので、ぜひ葬儀費用に関する情報収集にお役立てください。

メリット④慌ただしい葬儀準備の負担を軽減できる

身内に不幸があった場合、ご遺族様は深い悲しみの中で、葬儀の準備を進めることとなりますので、心身ともに大きな負担がかかります。
しかし葬儀の事前相談を利用したうえで、あらかじめ葬儀社だけでも決めておけば、ご遺族様にかかるストレスの大幅な軽減につながります。

近年では病院や介護施設などで亡くなる方も多くなっていますが、こうしたケースでは故人様を当日中に搬送するよう求められるのが一般的です。
たとえ病院側から搬送を急かされても、利用する葬儀社さえ決まっていれば、慌てることもないでしょう。

また事前相談の際に、大まかな葬儀内容を決めて事前予約をおこなっておけば、ある程度の部分まで葬儀社スタッフに任せられるため、心身ともにつらい状況の中で難しい判断を迫られずに済みます。
くわえて、事前予約で葬儀内容を一度決めても、時間が許す限り修正は可能ですので、部分的な修正などが必要になった場合も安心です。
こうしたサポートを受けられるのも、事前相談が持つメリットの1つといえるでしょう。

メリット⑤葬儀までの時間を心穏やかに過ごせる

葬儀の事前相談を通して、少しずつ葬儀の準備を進めておけば、もしもの時も慌てる必要はありません。
その結果、故人様を見送るその時まで、より多くの時間を故人様のそばで過ごすことが可能となります。
この点が、葬儀の事前相談を活用することで得られる、最大のメリットといえるでしょう。

葬儀の事前相談を利用する際の注意点

葬儀の事前相談を利用する際に、特に事前準備は必要ありませんし、時間が許せば何度でも利用可能です。
(*事前予約が必要になる場合もあります)
とはいえ、せっかく参加するのであれば、できるだけ聞き漏らしのないよう、複数人での利用をおすすめします。

また最近では、葬儀社スタッフが自宅などに伺っての「訪問相談」や、パソコン・タブレットなどを利用した「オンライン相談」に対応している葬儀社も増えつつありますので、葬儀社や式場に直接足を運ぶのが難しい方でも安心です。
こうしたサービスを利用する際も、ご家族様やご親族様・親しい知人などに同席してもらえば、多角的な視点で葬儀社の信頼性などについて判断できます。

葬儀の事前相談に限ったことではありませんが、相手より大人数で臨んだ方が交渉事を有利に進めやすくなります。
とはいえ、あまり人数が多すぎると意見もまとまりにくくなりますので、2名~4名ほどが最適でしょう。

まとめ

本記事では、葬儀の事前相談を利用するメリットについて、さまざまな視点から詳しく解説いたしました。
葬儀の事前相談は、不安や疑問を解消し、希望に合った葬儀を実現するための有効な手段であることが、ご理解いただけたかと存じます。

かつては「生きているうちに葬儀の準備をするのは縁起が悪い」と考えられていました。
しかし現在では「終活」という言葉が一般化したことからも分かる通り、以前に比べてポジティブに捉える方も増えつつあります。
葬儀の事前相談を上手に活用して、理想の葬儀実現にお役立ていただければ幸いです。